過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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32:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:48:05.41 ID:gIGEqEoto
古泉。
そうだ、もし、俺が現実世界から姿を消しているとしたら、古泉や長門が動くはずだ。しかし、そもそも、この度の異常事態は、あいつらの手に負えるものなんだろうか。
あいつらは、これまで、ハルヒの能力が生み出した奇々怪々な事件を数々捌いてきた。しかし、今回はハルヒが原因なのかどうか、まだいまいちわからない。
土曜に顔を合わせたとき、ハルヒのやつはいつもどおりの様子で、何かやらかしそうな風は見られなかった。
ま、無意識にでも面倒事を引き起こすのが、あいつの特性でもあるんだが……
古泉の機関はまだしも、長門は万能だ。仮にこの事態が、ハルヒの力によって起こされた事態でなくとも、何らかの形で、俺にアプローチを掛けてくるはずだ。そう思いたい。

そこまで考えて、気づく。
俺の席の傍に並んだ、二つの柩。真夜中の学校を訪れていた人物。
もしかして、こいつらは―――

俺の思考を遮るように、突然、世界がひっくり返った。

「うおっ!?」

背中の支えが突如消え去り、ゴン。という鈍い音とともに、後頭部に鈍く重い痛みが走った。
何が起きた。上下左右がわからなくなり、目を白黒させていると、聞き覚えのある男の声がした。

「やあ、お久しぶりですね」

ようやく重力の向きが分かり、自分が地面に仰向けに倒れていることに気づく。
そんな俺の傍らに、見知った顔が立っていた。
ちょうど、さっきまで、柩が立っていたはずの位置だ。
俺が上体を起こすと、現れたそいつが、俺に向かって手を差し伸べてくる。

「ところで、何ですか? その体勢」

「……待ちくたびれて、寝てたんだよ」

古泉一樹が、零時の世界にやってきた瞬間だった。


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