過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 20:15:36.94 ID:gIGEqEoto
「行くぞ、古泉!」
二体のシャドウのシルエットを目指し、俺は地を蹴った。ダンテを召喚し、前方百八十度の空間を薙ぎ払いながら、柄モノを抜く。俺の精神力はフルチャージ、存分に柄モノを振るうことができそうだ。
程なくして、二体の大物が、俺の接近に気づき、重そうな体をこちらへ向けた。
「撃ちます!」
背後から、古泉の声。同時に、光の矢の雨が、俺を追い越し、シャドウたちへと降り注ぐ―――それが着弾するよりも早く、シャドウは動いた。
『うすら長いほう』が、剣を握った短い腕を、迫り来る矢の雨に向かって突き出したのだ。
直後、うっすらと青みがかった、半透明の壁のようなものが、シャドウの眼前に現れた。バチバチと弾けるような音を立てながら、古泉の矢が、壁面へと着弾し、消滅する。
シャドウは、矢の雨が止んだことを確認すると、突き出していた腕を振り上げ、剣先で天を突きながら、雄々しく吠えた。
『何か来るわ』
朝倉の声が、鼓膜でなく、脳裏に響く。それとほぼ時を同じくして、シャドウの立つ大地が揺らめき、一瞬後、俺の突進の軌道上の大地から、異物が迫り出してきた。
それは、無数の『槍』だった。ちょうど、ダンテのペンほどの大きさの、円柱形の槍が、地表を貫きながら、俺を迎え撃つかのように生えてきたのだ。
「ダンテ!」
羽ペンが空を切り、剣山のごとく発生した槍の森に向け、一撃を放つ。
ぶつかり合う、力と力。真正面から重なりあった双方の武器は、一瞬、力が拮抗し、膠着状態となったが、やがて、シャドウの放った攻撃のほうが、俺の剣撃に負け、音を立てながらへし折れ始めた。
羽ペンの先端が、槍の森を薙ぎ払い、ついに、シャドウ本体へと差し迫る―――それに反応するかのように、今度は『丸っこい方』が動いた。
玩具めいた両腕が、天に向けられるとともに、ダンテの足元が熱を発し始めた―――直後、熱は完成された『炎』となり、ペルソナごと、俺の体を焼いた。
全身を襲う熱に、俺が進撃を中止し、両足で大地に踏みとどまると、その隙を見切ったのか、再び『うすら長い方』の槍が、俺の足元の大地を貫き、迫って来た。
俺は、ダンテの柄モノを、足元に向かって振り抜き、全身に突き刺さろうとしていた切っ先を、すんでのところで払い除ける。しかし、炎のほうはどうにもならない。
「熱っつっ!」
思わず、俺はダンテを引っ込める。地表から立ち上る炎が、まるで防壁のように、二体のシャドウを覆っていた。陽炎が、シャドウの姿をぼやけさせる。
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