過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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61:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:37:44.96 ID:gIGEqEoto

「大丈夫だ、もう……お前、どうしてここに?」

「ひっく、だって、キョンくんが、いなくなっちゃったから……」

しゃくり上げながら、妹が言葉を紡ぐ。
おかしい。確か、古泉曰く、俺はインフルエンザで入院していることになっているはずだ。家族には、長門の情報操作を行使したとも聞いている。
俺が古泉を見ると、古泉は先ほどと変わらない体勢のまま、俺の視線を受け、やがて、我に帰ったように話し始めた。

「恐らく、影時間への適正を得たことで、情報操作が解けたのではないかと思います。影時間の中では、情報統合思念体の力は、弱まってしまう傾向がありますから」

「それで、か……」

妹は、途切れ途切れ言葉を続ける。

「校庭に着いたら、いきなり学校が……」

学校。ふと、俺は背後の迷宮を振り返った。
そこに建っているのは……なんだ。間違った前衛芸術の結晶体のような、天空まで続く、混沌に満ちた『塔』だ。
俺たちは、今まで、こんな建物の中に居たのか。一体何階まで続いているのか、見当もつかなかった。

「帰ろうとしても、ヘンな壁が出してくれなくって……そしたら、オバケがいっぱい出てきて」

先ほどのシャドウのことか。俺は、奴らが突っ込んだ校庭の端に視線をやる。既に、そこに、シャドウだったものの姿はなかった。これまでの連中と同様、黒い霧となって消えていったのだろう。
と、ここで、俺は、さっきまで、自分が何をしていたか、思い出す。

「……ありゃ、何だったんだ」

先ほど、突如、俺の右腕は光って唸り、ダンテの攻撃でもビクともしなかった壁を打ち破り、さらに、ほんの十数秒かそこらの内に、あの二体のシャドウを葬り去った。
あの時見えた、もう一本の腕は、俺のペルソナの腕だったのか? しかし、間違ってもダンテの腕ではなかった。


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