過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 20:58:27.76 ID:gIGEqEoto
………
さて、ここで、時間が少しばかり飛ぶ。校庭での一件から三十分ほどが経過し、零時計は五十分のあたりを示している。俺たちがいるは、再び迷宮の中。ようやっと見つけた、安定している空間とやらで、平たく言うと、体育倉庫の中である。
「有機生命体は、眠ることでエネルギーを補充するんでしょう? 時間の無駄、馬鹿馬鹿しい行為だと思うけど、残念なことに、それが一番効率が良いのよ。今の私たちには」
と、言う、朝倉教授の有機生命体を舐めきったお言葉に基づき、俺たちはこの体育倉庫を陣取り、見張りを立て、交代制で休息を取っている。
なにしろ、先の一件で俺の精神力はボロボロだし、いい加減肉体的疲労も限界に達しつつあった。特に、俺はこの迷宮に来て初っ端、三十分の持久走を強いられた身なのだ。それから何時間も、立っていられたのが奇跡的なくらいである。
「わたし、眠くないから、キョンくんは休んでていいよ?」と、頼もしい発言をしてくれた妹は、現在、跳び箱を背にして熟睡していらっしゃる。子供は寝て育つのだ。
つーか、ただいま眠っているのは、朝倉、古泉、そして我が妹。つまるところ、俺以外全員熟睡。
目安は各々一時間づつ、二時間をかけて、見張りと休憩が二人づつという話だったのが、どこがどうなって見張りが俺一人になったのか。俺自身にもよくわからないうちにそうなってしまった。俺が一番疲れている筈なのだが。
しかしまあ、古泉のやつも、慣れない影時間の中で、何だかんだ疲弊していたようだし、妹は妹だ。妹を差し置いて俺が先に休むわけにはいかないさ。朝倉は知らん。俺が気づいたときには、勝手に寝ていやがった。
と、言うような状態だったので、見張り役を担っていた俺が、いつのまにか、うつらうつらと寝息を立て始めてしまったのは、仕方のないことだとしてほしい。
夢を見る余裕すらない、深い眠りが、俺の全身を、どっぷりと包み込んでいた。睡眠最強。
とにかく、そんな感じで、俺の意識はそこで途絶えるのだ―――
………
「―――おい、おいってば」
耳に障る声とともに、身体を揺さぶられ、俺は目覚めた。
なんだ、騒がしい。
俺は今、貴重な睡眠を取っているんだ。邪魔をするやつにはペルソナを叩き込むことも吝かではないぞ。
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