過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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名無しNIPPER
[saga]
2014/12/31(水) 21:19:32.96 ID:gIGEqEoto
ええい、ままよ。困った時はペルソナ様が何とかしてくれるさ。俺は、頭に貼り付いた恐怖を、無理矢理引き剥がし、何も無い空間へと、体を放り出した。
ぶわり。冷たい空気の中を、きりもみになりながら落下して行く。上空には、例の磔の巨人が、中庭に覆いかぶさるようにして、ゆっくりと降りてくるのが見える。間近で見ると怖ぇ。
そうこうしている間にも、大地は近づいてきている。さすがにこのまま叩きつけられるのは……ヤバイ。
「ダンテ!」
口内を冷やす風を吐き出すように、俺は空中で叫んだ。体を仰ぐ風の温度が、僅かに上昇した気がした。
現れたダンテが、背中の羽ペンを振り抜き、その先端を、迷宮の外壁に向けて突き刺す。鈍い手応えと共に、コンクリートの壁面に、ペン先が減り込んだ。
壁に突き立てた羽ペンの柄を、両手でしっかりと握り締め、全体重を両腕に預ける。丁度、鉄棒にぶら下がるような具合で、俺の落下は停止した。地面まで、残り数メートルといったところだった。
両手を離すと、どすん。と音を立て、俺の尻が、中庭の大地に到着した。お世辞にも格好いい着地ではないが、甚大なダメージを受けることを免れただけ由としよう。
「お前、無茶すんのな!」
ようやく、両足で大地を踏んだ俺の頭上に、伊織の声が降り注いだ。
見上げると……刃と翼の間の子のようなものを、全身に携えたペルソナに体を預け、滑り台を降りるかのように滑空する伊織の姿があった。
あれが伊織のペルソナか。つか、飛べるペルソナなんて持ってやがったのか。俺はてっきり、伊織も、無茶を承知の上で飛び降りたんだと思ったぜ。
「よかった、死んじゃってなくて」
と、朝倉が駆け寄って来た。その傍らに、朝倉と同じくらいの身長の、幼い顔つきの少年。
「順平さん、よかった、生きてたんですね」
その少年が、着陸した伊織に言葉をかける。
「おうよ。つか……この娘、誰よ?」
「朝倉さんです。この学校の生徒だそうで……細かいことは省きますけど、彼女もペルソナ使いです。そこの人の仲間なんじゃないですか?」
伊織と、天田と呼ばれた少年とが、俺を見る。
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