過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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77:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:23:14.62 ID:gIGEqEoto

「やっぱりダメか……順平さん!」

「おうよっ!」

予想はしていたらしく、歯噛みする天田。それと入れ替わるように、名前を呼ばれた伊織が、天田の物と同型の拳銃を手に、前へ出た。

「行くぜ、『トリスメギストス』!」

銃口をこめかみに向け、伊織は引き金を引いた。先ほども目にしたペルソナが、伊織の体から飛び出し、石像に目掛けて疾駆する。翼のような刃が、ギラリと輝いた。
石像の目前へ到達した瞬間、伊織のペルソナは、俺の目では追えないほどの速さで、石像の周囲を飛び回った。一瞬遅れて、刃が、石像の体表に食らいつく、鋭い金属音が、大気を震わせる。
だが、やはり石像にダメージは通らない。体表には傷一つ付かず、伊織の攻撃を意にも介さぬといった具合で、こちらに向かってドスドスと進撃してくる。

「硬ってぇな」

傍らにペルソナを引き戻し、伊織が呟く―――と、俺もボーっと見ているわけにはいかない。

「ダンテ!」

剣撃も電流もダメなら、あとは、叩き壊すしかない。
コンクリの壁も貫く、ダンテの羽ペン。その照準を石像に合わせ、放つ。が、それを待っていたかのように、石像が、腕を振り上げ、平手打ちを繰り出してきた。

「ぐえっ!」

ハエ叩きに撃退された哀れな虫の如く、地面に叩きつけられるダンテ。そのダメージが、俺の全身にフィードバックする。ちくしょう、伊織の攻撃に対しては、反撃などしようとしなかったじゃねえか。

「おい、大丈夫か?」

伊織が声をかけてくれる。ああ、なんとか―――などと返答をしている暇はなかった。
いよいよ俺たちに接近してきた石像が、攻撃を仕掛けてきたのだ。


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