過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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82:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:33:03.91 ID:gIGEqEoto

「うおっ、マジで!?」

ゴオオ。と、音を立て、落下速度を速めてきたシャドウを前に、伊織が叫ぶ。
もはや自由落下の速度で、中庭の大気を震わせながら、降りてくる……落ちてくるシャドウ。たとえ韋駄天のごとく疾走したとしても、シャドウが着地するより早く、迷宮内に避難するには、時間が足りないだろう。それぐらい、シャドウの体は、地上に近い位置にあった。

「―――!」

何かを叫ぶ。逃げろ、だったか、散れ、だったかわからない。しかし、俺たちはもはや詰んでいた。将棋やチェスでいうところの詰みに嵌っていた。もし、この状況を打開する手段があるとしたら、一つだ。
目前に迫るシャドウが、俺たちの体にのしかかってくる前に、ぶっ倒し、黒い霧へと変えてしまうこと、だ―――そんなことが、果たして可能なのか?

可能なのか? じゃ、ない。
やらなきゃ死ぬんだ。
だったら、やるしかないだろうが。


 ―――我が手を取れ……


「……ペルソナァ―――!」

青白い、ペルソナの光とともに。俺の体から、何かが放たれた―――視界に写りこんでくる、人型のビジョン。
緑がかった光を放つ、黒いタトゥーに身を包んだ、その姿。


 ―――『地母の晩餐』


脳裏に、何者かの声がよぎった。
そして―――大地が、割れた。


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