過去ログ - 凛「アーチャーと・・・・セイバー?じゃないわね」
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84: ◆L8CHahzBS23b[sage]
2015/01/25(日) 16:57:15.23 ID:+aj9TT+Q0
「上手くいったのか?」

「・・・何とかね」

魔翌力を使い果たしたのかソファーに横になったまま凛が気怠そうに答える。
凛とラグナは遠坂邸に帰宅し、ランサーを追ったアーチャーが帰ってくるのを待っていた。
二人の間には会話らしい会話も無くカチコチという秒針の音だけが居間に鳴り響いている。
・・・暫くそうしていると凛のすぐ近くにアーチャーが姿を現した。

「すまない失敗した。よほど用心深いマスターだったのろう」

予想はしていた答えだが凛は小さく溜息を漏らす。
横にしていた身体を起こしソファーに座りなおすとアーチャーはチェーンの付いた赤い宝石を凛に差し出した。

「拾ってきてくれたんだ・・・ありがとう」

「もう忘れるな。それは凛にしか似合わない」

受け取った宝石を確認してみたがやはり魔翌力は空になっている。
潰された心臓を再生し、傷を塞いだ上に血まで補充したのだから仕方がないのだが・・・寧ろ良くこれで足りた物だ。

「そういや何であいつ助けようと思ったんだ?」

「え?」

そうラグナに聞かれ凛は何の事かと思ったがすぐに質問の意図を理解し答えた。

「ちょっと訳ありだっただけよ・・・詳しくは聞かないで頂戴」

凛はそう適当に答えそれ以上の追及を防ぐ事にした。
妹の想い人だったから助けたなど口にするのは躊躇われた。

「・・・あれ?」

「どうした凛?」

ふと凛は何か重大な事を忘れている様な気がして考え込み、そして気づいた。

「ランサーのマスターが殺した筈の目撃者が死に損なったって知ったら」

「今度こそとどめを刺すだろうな」

凛が確認するように口に出した疑問をアーチャーは当然だと言わんばかりの口調で返答する・・・固まる事数秒、沈黙の破ったのはラグナだ。

「てめぇ馬鹿か!?何だってそんな大事な事忘れんだよ!」

「うっさい!仕方ないじゃない、色々あり過ぎてうっかりしてたのよ!」

ラグナの罵倒に思わず反論するが、こればかりは凛の失態だ。

「ってこんな事してる場合じゃない!行くわよ二人とも」

言い争いなどしてる場合では無い。
凛は屋敷から飛び出すと助けた少年・・・衛宮士郎の家へと駆けだした。


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