12:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 22:42:06.28 ID:4Uq2g65tO
『頑張ってー!』。ピョイコピョイコと跳ね飛ぶ薫は、子どもや孫がいたらこんな感じだろうか……と思わせてくれた。
しかし、平生の心を取り戻すには、あまりにも趣向が違った。このエールは、まゆに向けられているからだ。
『負けないで』。前髪をパサリとはねのけた凛が、まゆに不器用にエールを送った。
『勇気ある誓いとともに!』。光はサムズアップをして、背中を強く押す熱いメッセージを発した。
『いわゆるホールドアップってやつ?』。赤い上着を着込んだ社長が、ダミ声で呟きながら肩をすくめた。
エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ。監禁は事務所の総意であった。僕は味方が何処にもいないことを悟った。
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