過去ログ - 七咲「二人の丘の上公園」 -SS速報VIP

過去ログ - 七咲「二人の丘の上公園」

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1: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:00:43.97 ID:fizalZms0
純一「…ふう、ふう…やっとついた…」

七咲「もう、先輩…何だかおじさんくさいですよ？」

純一「しょうがないだろ…冬休みに入って運動なんかしてなかったんだから…」

七咲「だからってこの階段くらいで音を上げるだなんて…」

純一「と、とりあえず向こうのベンチ座ろうよ。ちょっと疲れちゃってさ…」

七咲「はいはい、わかりましたよ先輩」ｸｽｯ

純一「よっこいしょっと」ｽﾄﾝ

七咲「よっこいしょって…先輩、おじさんくさいですよ？」

純一「僕ももう歳だから…ふう」

七咲「なに冗談言ってるんですか、私と一つしか違わないのに」

純一「だいぶ違うもんだぞ？」

七咲「ただ単に先輩が運動不足なだけじゃないですか」

純一「ぐっ、そうだけどさ…」

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2: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:05:30.46 ID:fizalZms0
純一「大体冬休みに七咲と遊べたら色んな所に出かけれたのに…」

七咲「仕方ないですよ先輩。私水泳部で忙しいんですから」

純一「だからって年末のこの時期までやることはないだろうに…厳しいなあ」

3: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:08:45.09 ID:fizalZms0
七咲「どうして…丘の上公園に来たんですか？」

純一「どうしてって…特に理由はないけど、二人きりになれる場所って考えたら真っ先にここが浮かんだんだ」

七咲「なるほど…そういうことだったんですね」

4: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:12:46.41 ID:fizalZms0
七咲「もう今年も終わりなんですね」

純一「そうだなあ、何だかあっという間に過ぎた感じがするね」

七咲「私達が出会って、もう一ヶ月以上も経つんですね」

5: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:15:46.97 ID:fizalZms0
七咲「冗談ですよ先輩、安心してください」

純一「どこにも安心できる要素がないんだけどなあ…」

七咲「ふふふっ」

6: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:19:09.96 ID:fizalZms0
七咲「先輩、とうとう来年は三年生ですね」

純一「そうだなあ、僕もあっという間に受験生かあ」

七咲「先輩が机に向かって必死に勉強してる姿、何だか想像が付かないですね」ｸｽｸｽ

7: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:23:08.20 ID:fizalZms0
純一「七咲こそ、来年は水泳部の部長なんだろ？」

七咲「あれ？私が部長になるって先輩に言った覚えは…」

純一「塚原先輩から直接聞いたんだ」

8: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:27:43.41 ID:fizalZms0
純一「今頃みんな何してるかなあ」

七咲「きっと家族と一緒に仲良く過ごしていると思いますよ」

純一「そういえば、七咲は家の方は大丈夫なの？」

9: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:28:55.15 ID:fizalZms0
七咲「…静かですね」

純一「そうだな。何かこうしているとさ…ふと思うんだよ」

七咲「…？」

10: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:29:27.53 ID:fizalZms0
七咲「私も…ずっと昔から、ここでこうやって先輩と二人で居たような…そんな感じがするんです」

七咲「とても素敵な時間で…これからもずっと…ずっとずっと先輩の傍に居れたらなって…この幸せがずっと続けばって」

純一「……」

11: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:30:11.90 ID:fizalZms0
純一「あ、もしかして嫌だった？それならすぐ…」

七咲「もう…先輩、私が先輩に抱きしめられて嫌なんて言うと思いますか？」

ｷﾞｭｳｯ

12: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:33:14.00 ID:fizalZms0
七咲「………」ｽｯ

純一（あ、七咲の顔がこんなに近く…）

七咲「目、つむってもらえますか？」

13: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:35:57.29 ID:fizalZms0
純一「な、七咲の方からしてくれるだなんて」

七咲「たまにはいいじゃないですか、ふふっ。…それより先輩」

純一「ど、どうした？」

14: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:36:28.09 ID:fizalZms0
「う～さみいなあ…なんだって年末と言うのにこんな寒いんだか」

純一・七咲「！？」

「まあ…冬だし寒いのも当たり前ってもの…ん？そこに居るのはもしかして…」

15: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:37:24.25 ID:fizalZms0
梅原「いやあー、何だか邪魔したようで悪いな大将！」ﾎﾟﾝ

純一「邪魔って…そ、そんなことないよ！なあ七咲！」

七咲「えっ！？あ、そ、そうですよ！お邪魔だなんてそんな全然！」

16: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:38:11.41 ID:fizalZms0
純一「ケン、また新しいギャルゲー仕入れたのか」

梅原「とまあ、そういう訳で家に一人居ても仕方ないし、取り敢えずブラブラしてたって事だ」

純一「あー…その、梅原。何か…ごめん」

17: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:39:13.99 ID:fizalZms0
七咲「あの、良かったら…ここで一緒に除夜の鐘聞きませんか？」

純一「おお、それはいいアイデアだ！」

梅原「え？でもそれじゃ二人に悪いだろ…」

18: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:40:12.06 ID:fizalZms0
純一「何冗談言ってるんだ七咲！」

梅原「俺は…俺はお前みたいな親友を持てて幸せだああああ！！うおおおおおお！」

純一「分かった！分かったからとりあえず離せってもう！」ｸﾞｲｸﾞｲ

19: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:40:42.56 ID:fizalZms0
純一「うん、こんばんは田中さん」

七咲「棚町先輩、こんばんはです」

棚町「あら？七咲さんじゃない！…ということは」ｸﾙｯ

20: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:41:08.87 ID:fizalZms0
純一「まあまあ…紹介するよ。一年生の七咲逢、僕の彼女だよ」

七咲「初めまして、１年Ｂ組の七咲逢です」

田中「あ、初めまして。２年Ａ組の田中恵子です」ﾍﾟｺﾘ

21: ◆WE4ncwn0tc
2014/12/31(水) 23:41:40.28 ID:fizalZms0
田中「ええ～…ひどいよみんな…」

純一「ははは、まあそれは置いといて…」

田中「えっ」

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