過去ログ - お嬢様「父を殺したのは誰か?」【R-18】
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42: ◆AYcToR0oTg[saga]
2015/01/01(木) 02:23:47.63 ID:oqGk6WLc0

執事「――――C様はお嬢様の母上に好意を寄せておられました」

執事「だからこそでしょう。母上に生き写しのようなお嬢様に対して、親身になったのは」

執事「お嬢様を産む代わりに母上が亡くなられた時も、親友である父上を慰めた後、一人、母上のために泣きむせぶ姿も見られました」

C「…………」

執事「C様はついぞ、母上に好意を明かすことはありませんでした。母上が父上のことを好いていたからです」

嬢「悲劇の主人公気取りかしら。それとも、主人公を支える相棒役? どちらにしろ、Cの選択はわたしと母の運命を狂わせたわ」

C「……どう、いう?」

嬢「だって父は、母に愛情なんてこれっぽっちも持っていなかったもの」

C「なっ!?」

嬢「病弱な母に、父は子供が欲しいことを言外に匂わせた。ただほのめかしただけのようだけど、それでも母は、父の欲望に応えようとした」

嬢「自分の命を捨ててまでね」

執事「補足しますが……母上もやはり、愛する父上との子供が欲しかった。それゆえの決断だったようです」

嬢「でも父は人間として腐っていたから、目的は子供だけだった」

嬢「男の子なら跡取りにすればいい。女の子なら、自分の歪んだ性欲のはけ口にすればいい」

嬢「そして父の企みどおり、母は『残念ながら』亡くなった」

嬢「ねえどう? 大好きな人を道具にされた気持ちは」

嬢「大好きな人の娘が、心ない親友によって汚されていた感想は」

C「…………」

C「………………」




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