過去ログ - 花売り「私が勇者!?」
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10: ◆jPpg5.obl6[saga]
2015/01/01(木) 03:26:35.00 ID:1sGpozIX0
数日後。夜。


「エミリー・ハートさん!居ませんかー?」

エミリー「エミリーは私です。何の御用でしょう?」

「郵便です。では失礼!」

エミリー(宛名は、王国かぁ……なんだろ?)

エミリー(「貴殿は勇者に選ばれました。着きましては、明日の17時に王都へ」……!?)

エミリー「勇者……」

勇者。それはだいたいは王家の血筋や英雄の血を引くものだ。

エミリー(最近は士気を高めるための材料……って)

エミリー(でもでも。返送は出来ないし……直接行って断ればいいよね!うん!)

エミリー(そうとなればおばあちゃんに伝えないと!)

エミリー「おばあちゃーん!手紙ー!」

フランチェスカ「はいはい。これエミリー宛てじゃないかい!中は……」

フランチェスカ「……いいかい?この話はちゃんと断るんだよ。いいね?」

エミリー「勿論!」

エミリー(そろそろ寝よっと)


>>>>>>>>>


エミリー「行ってくるね!」

フランチェスカ「ハンカチは?それに財布は持ったかい?後駄賃は……」

エミリー「心配し過ぎー!行ってくるね!」

エミリー(きっと分かってくれる。けどその前に……)


>>>>>>>>


エミリー「うわぁ……!ここは変わらないね!」

少し入った先にある、秘密のひまわり畑。両親と一緒に来た場所。

真っ直ぐ、綺麗だ。

エミリー「魔王軍の人達もこれ見たら……やめてくれるかなぁ?」

エミリー(……そのためにも行かないと!)

そこを抜け、しばらく歩く。

王都へはここから真っ直ぐ行けばいい。

エミリー(でも何で私なんだろう?)


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