過去ログ - キョン「ソフィ、明日の予定を教えてくれ」ソフィ「え?」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 10:43:07.59 ID:unI/WHlB0
ハルヒとTOGのクロス
この物語では、アドリビトムをTOG、ハルヒキャラが営んでいる事になっています。
ギルドの多くは国に属し、その国のルールに基づいて運営されている。
その影響からか他国からの依頼を受ける事は少なく、本当に必要としている小国はギルドを抱えられぬまま。
これでは本当の意味で民を救う事は出来ない。
とある二つの大国を治める若き王。
リチャードと涼宮ハルヒ。
彼らが中心となり、一つの国に属する事の無いギルドを立ち上げる事となった。
それこそが自由ギルド、アドリビトム。
驚異的なカリスマ性を兼ね備えた二人の声は鋭く響き、ギルドの評判は上々。
ギルドメンバーの数こそ多くは無いが、二人が心より信頼している者ばかり。
リーダー役は指揮者の異名を持つ人物が請け負い、細やかな配慮が行き届いている。
彼の手腕によるものか、メンバーの頑張りか。
理由は何であれ、ギルドへは今日も多くの依頼が寄せられて来る。
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:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 10:47:54.46 ID:unI/WHlB0
当初は本人達が直々に動こうとしたが、それは流石に止めてくれと側近達より止められた。
それでも月一度の報告会が行われ、二人の王はギルドへと足を運んでいる。
その際にさり気なく幾つかの依頼書が紛失するという不可解な事件が発生していた。
その直後に謎のマスク男や妙に王に似た男の姿も確認されているが。
きっと無関係なのだろう。
3
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 10:54:29.95 ID:unI/WHlB0
アドリビトムへと寄せられる依頼はとても幅広い。
簡単な採掘や採取もあれば、その他には献立の買い出し手伝い等々。
とある貴族の極秘依頼やら魔物退治。
最初こそ一体なんぞ?と思った物も中にはある程。
それらも話を聞けば依頼主が怪我をして買い物すらも満足に出来ない物や、一人暮らしの年寄りからの依頼であったり。
以下略
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:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 10:57:10.18 ID:unI/WHlB0
「すみません、このギルドの俊足の天使様はいらっしゃいますか?」
キョン「・・・はい?」
ギルドへと飛び込んで来た人物の第一声。
以下略
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 11:09:43.70 ID:unI/WHlB0
長門「それ・・・私」
偶然聞いてしまった名前に少し頬を赤らめ、無口な少女、長門有希は照れ隠しからか普段以上に饒舌になっている。
両手を無意味に振ったり、幼馴染みであるキョンの肩を小突いたりと動作が忙しない。
付き合いが長い彼は叩かれても止めないが、その表情は複雑。
以下略
6
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 11:25:04.49 ID:unI/WHlB0
別に長門がそう自称した訳では無いのだから、此処で何か言い分があっても名前が消える訳でも無い。
このような名前は珍しい物でも無く、有名なギルドに所属している者の大体は二つ名を頂戴している。
最も、その名前のセンスはかなりのばらつきがあるが。
呟かれたキョンの言葉に引っ掛かる物を長門は感じ、傍らの相手の一挙一動を見逃すまいと睨み付ける。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 11:37:36.88 ID:unI/WHlB0
それもそうだ。
キョンは少々女々しいと親しい者に言われた事こそあれど、その呼び名を聞き流す事は出来ない。
疾風はその素早き身のこなしより納得は可能だが・・・後半の単語は一体何事なのか。
何故性別が違う?
焦るキョンへ、依頼書の整理を片手間で進めていた古泉一樹も口を開く。
以下略
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 11:47:53.20 ID:unI/WHlB0
キョン「なっ・・・お前らまで・・・?どうして皆訂正してくれなかったんだよ!」
古泉一樹は確実に面白さを優先したのだろうが、涼宮ハルヒは基本的に真面目だ。
己が違うと判断した物には全力で立ち向かっていく。
他者がどれだけこうなのだと教えても、彼女自身が頷かなければけして納得しないのに。
以下略
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 11:52:30.88 ID:unI/WHlB0
ハルヒ「あんたにはお似合いの呼び名よキョン」
キョン「はぁ・・・やれやれ」
一体己は自分の中でどのような認識なのか。
以下略
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 12:02:28.99 ID:unI/WHlB0
小声で盛り上がるギルドメンバー達。
彼らを横目に、キョンは目の前の依頼人を見つめる。
キッチリとしたスーツは彼にとても似合っており、自称した役職にピッタリと言うべきか。
されど、その挙動には少しばかり引っ掛かる物を感じる。
見えたのは刹那の色。
以下略
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 12:10:07.45 ID:unI/WHlB0
キョン「それで・・・ファルシュさん、でしたっけ? 依頼というのは・・・?」
発言を促せば、ファルシュは小さく咳払いをして喉の調子を整える。
駆け込んで来た際にズレたままになっていた眼鏡の位置を直し、話し始めた。
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 12:17:40.17 ID:unI/WHlB0
今まで談笑していた他のメンバーも、その単語を耳にして目つきが一瞬にして変わる。
ハルヒだけは手にしている丼と箸を離そうとしない為、少々真面目から遠いが
宿す眼差しの鋭さは他の追随を許さない。
キョン「・・・強盗、か」
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 12:20:22.48 ID:unI/WHlB0
ファルシュの仕えるアイゼン家は、先日当主が変わったばかり。
直接の関わり合いは無いが、キョンの耳にもその辺りの話は入っていた。
当主が替わった際は様々な所に顔を出し、その名と顔を覚えて貰う必要がある。
無礼を承知で表現するならば、その時期はどうしたって半人前だ。
故に現在は屋敷での仕事よりも、出掛ける時間の方が中心。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 12:33:58.36 ID:unI/WHlB0
明日の行き先である場所には大きな森を通る必要がある。
それも往復。
古泉「しかしながら、この森は二ヶ月程前よりロイバーなる盗賊団が潜んでいるという噂があります」
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15
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 12:43:55.62 ID:unI/WHlB0
ハルヒ「じゃあ、護衛って事でいいのかしら?」
ファルシュ「いいえ……今回は代理としてその馬車に乗って頂きたいのです」
告げられた依頼内容は替え玉。
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 12:50:44.63 ID:unI/WHlB0
キョン「あの……ファルシュさんって、執事になってから、まだ日が浅いんですか?」
ポツリと呟くような問い掛けに、眼鏡越しの瞳に強い警戒心が宿る。
ただの執事と名乗るには、あまりにも濃すぎる感情。
見えた色を何と表現するべきかをメンバーが掴む前に、それは消えてしまう。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 12:58:17.16 ID:unI/WHlB0
ファルシュ「……いいえ、本当の事ですから。仰る通り、私は執事として働き始めてからまだ日が浅いんです。先代の旦那様に拾われ、こうして見習いからではありますが執事として雇って下さったのです。ですから現当主様をお守りする事が、私の使命なのです!」
力強く語る様子は女性陣の心を掴んだ。
口々に『凄い』と賞賛の言葉が放たれている。
長門は食事を呑み込むのが忙しいようで、直接そのような言葉を発してはない。
以下略
18
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 13:01:15.28 ID:unI/WHlB0
キョン「……古泉……」
古泉「えぇ……心得ております」
キョンと古泉は互いに目配せをし、最低限の会話で相談を終える。
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:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 18:20:46.56 ID:unI/WHlB0
ファルシュの持って来ていた主の普段着を身に纏ったのは、最初に指名されたキョンであった。
理由として当主の雰囲気に最も近いとの事。
渡された服は実にシンプルな男性物で、これだけならば何の問題も無い。
現状で最も気になっているのは。
以下略
20
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 18:55:48.24 ID:unI/WHlB0
全くキョンの身体に合っていない。
下に普段着を身につけていても服の中で溺れてしまう。
ファルシュ「当主様は早く大人になるのだと申しておりまして……靴以外の物はかなり大きめに作っておられるのです」
以下略
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:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/01(木) 19:13:23.55 ID:unI/WHlB0
ファルシュ「馬車と御者は所定の時間にこちらに向かうようにと伝えておきます」
詳細の打ち合わせはハルヒが聞く。
本来であれば直接キョンが聞くべきなのだが、他にやるべき事が出来てしまった。
以下略
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