過去ログ - キョン「ソフィ、明日の予定を教えてくれ」ソフィ「え?」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 11:37:36.88 ID:unI/WHlB0
それもそうだ。
キョンは少々女々しいと親しい者に言われた事こそあれど、その呼び名を聞き流す事は出来ない。
疾風はその素早き身のこなしより納得は可能だが・・・後半の単語は一体何事なのか。
何故性別が違う?
焦るキョンへ、依頼書の整理を片手間で進めていた古泉一樹も口を開く。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 11:47:53.20 ID:unI/WHlB0
キョン「なっ・・・お前らまで・・・?どうして皆訂正してくれなかったんだよ!」
 
古泉一樹は確実に面白さを優先したのだろうが、涼宮ハルヒは基本的に真面目だ。
己が違うと判断した物には全力で立ち向かっていく。
他者がどれだけこうなのだと教えても、彼女自身が頷かなければけして納得しないのに。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 11:52:30.88 ID:unI/WHlB0
ハルヒ「あんたにはお似合いの呼び名よキョン」

キョン「はぁ・・・やれやれ」

一体己は自分の中でどのような認識なのか。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 12:02:28.99 ID:unI/WHlB0
小声で盛り上がるギルドメンバー達。
彼らを横目に、キョンは目の前の依頼人を見つめる。
キッチリとしたスーツは彼にとても似合っており、自称した役職にピッタリと言うべきか。
されど、その挙動には少しばかり引っ掛かる物を感じる。
見えたのは刹那の色。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 12:10:07.45 ID:unI/WHlB0
キョン「それで・・・ファルシュさん、でしたっけ? 依頼というのは・・・?」

発言を促せば、ファルシュは小さく咳払いをして喉の調子を整える。
駆け込んで来た際にズレたままになっていた眼鏡の位置を直し、話し始めた。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 12:17:40.17 ID:unI/WHlB0
今まで談笑していた他のメンバーも、その単語を耳にして目つきが一瞬にして変わる。
ハルヒだけは手にしている丼と箸を離そうとしない為、少々真面目から遠いが
宿す眼差しの鋭さは他の追随を許さない。

キョン「・・・強盗、か」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 12:20:22.48 ID:unI/WHlB0
ファルシュの仕えるアイゼン家は、先日当主が変わったばかり。
直接の関わり合いは無いが、キョンの耳にもその辺りの話は入っていた。
当主が替わった際は様々な所に顔を出し、その名と顔を覚えて貰う必要がある。
無礼を承知で表現するならば、その時期はどうしたって半人前だ。
故に現在は屋敷での仕事よりも、出掛ける時間の方が中心。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 12:33:58.36 ID:unI/WHlB0
明日の行き先である場所には大きな森を通る必要がある。
それも往復。

古泉「しかしながら、この森は二ヶ月程前よりロイバーなる盗賊団が潜んでいるという噂があります」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 12:43:55.62 ID:unI/WHlB0
ハルヒ「じゃあ、護衛って事でいいのかしら?」

ファルシュ「いいえ……今回は代理としてその馬車に乗って頂きたいのです」

告げられた依頼内容は替え玉。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 12:50:44.63 ID:unI/WHlB0
キョン「あの……ファルシュさんって、執事になってから、まだ日が浅いんですか?」

ポツリと呟くような問い掛けに、眼鏡越しの瞳に強い警戒心が宿る。
ただの執事と名乗るには、あまりにも濃すぎる感情。
見えた色を何と表現するべきかをメンバーが掴む前に、それは消えてしまう。
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 12:58:17.16 ID:unI/WHlB0
ファルシュ「……いいえ、本当の事ですから。仰る通り、私は執事として働き始めてからまだ日が浅いんです。先代の旦那様に拾われ、こうして見習いからではありますが執事として雇って下さったのです。ですから現当主様をお守りする事が、私の使命なのです!」
 
力強く語る様子は女性陣の心を掴んだ。
口々に『凄い』と賞賛の言葉が放たれている。
長門は食事を呑み込むのが忙しいようで、直接そのような言葉を発してはない。
以下略



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