過去ログ - 【咲エロ】由暉子「外に出すって言ったのに……」京太郎「ユキおこプンプン丸?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/01/01(木) 17:59:08.89 ID:W46MV/bg0
中学の頃、ユキはメガネをかけた地味な少女だった。
おまけにクラスの奴らから面倒事を押し付けられても二つ返事で引き受けたあげく、それを本人は頼りにされてると感じてしまうような残念な思考の持ち主で……
今思えば、あれは一歩間違えれば、いじめの域に入る危険な状態だった。
だから俺は――
真屋由暉子は都合のいい奴。
そんな風にユキが扱われるのが気に入らなくて、色々と何とかしようと駆け回って、
けれど結局のところ、それはユキの意識が変わらない限り、焼け石に水に過ぎなかったわけで。

由暉子「私、そんなに変わりましたか?」

京太郎「ああ。すげー変わったよ。本当に……」

だが、あの人たちに会ってユキは変わった。
爽先輩に引っ張られて、有珠山高校麻雀部に通うようになってから、明らかにユキは変わった。
メガネをコンタクトにして髪型も変えて、容姿が垢抜けたってだけじゃない。
もっと根本的な部分、真屋由暉子という少女に欠けていたもの――言葉にできない何かが、あの人たちによって満たされ、変わっていった。
そして俺は、ただそれを見ていることしかできなくて、ただただ無力で無能で、それに嫉妬しているだけのガキで。

京太郎「あの人たちは本当にすげえよ……」

何年も一緒にいたのに、俺は結局なにもできなかった。
ただ近くにいることしかできなくて、ユキの意識のせいにして自分では何も変えられなかった。



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