2: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/01(木) 23:04:22.95 ID:+n/Jkcd00
放課後。いつも通り部室に行くと、いつもの隣人部のメンバーに出迎えられた。
と言っても、夜空と理科は俺を一瞥したきり視線を本に戻したし、星奈に至ってはテレビ画面を見たままこちらを見向きもしない。
幸村「おかえりなさいませ、あにき」
そう言って丁寧な所作でお辞儀をしてくる幸村だけが、俺を存在を迎え入れてくれているという気がする。
幸村が入れてくれた紅茶を飲みつつ、俺は読みかけの本をカバンから引っ張り出す。
本を読むだけならば、ピコピコ耳障りなゲーム音のするここよりもほぼ無音の図書室の方が落ち着くように思える。
それでもこの場所で本を読もうとする辺り、俺はこの場所を相当気に入っていると自覚しなければなるまい。
まぁ、部活への帰属意識が働いているというのもあるかもしれないが。
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