75: ◆lnjTinpKqI[saga]
2015/01/03(土) 22:37:44.79 ID:wDMILuBi0
剣を構え、駆け出す。
イノシシがこちらを見るや否や、威嚇であろう鳴き声を発してくる。どうやら攻撃意志を感知し、戦闘体制に入ったようだ。
徐々に減速し、剣を体の横に水平に構える。星奈ならここでさらに加速して突っ込むのだろうが、残念ながら俺にはその度胸は無いし、その速度で剣技を命中させられる技量もない。
狙いは、すれ違いざまにイノシシに対し、水平斬りである≪ホリゾンタル≫を叩き込むこと。
イノシシがこちらに突っ込んでくる様子は無い。よし、行ける―――
焦りのせいだろう。
狙ったタイミングよりも早くソードスキルが発動する。
俺は反射的に剣を止めようとした。
確かに剣は止まった。だが剣が纏っていた青色の輝きは霧散し、スキル発動後の硬直が訪れた。
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