140: ◆Nbi4DgASvs
2015/02/02(月) 05:21:26.02 ID:1XeUfJ2H0
―――"ノーマ"。
一見して平和に見える人類であったが、その全体の一定量に"バグ"のような異物が見られたのだ。
肌の色や瞳の色、果ては人種に至るまで、全く関係無く抗いようのない病原菌のように"ソレ"は生まれ出でた。
外見は普通の人間=マナ使いと同じではあるのだが。
決定的な違いがあった。
―――"マナが使えない"。
―――或いはマナそのものに"適応しない"。
原因は不明。
遺伝によるものなのか病気によってなのか定かではないが。
マナによるシステムを構築してきた昨今の世界において、このことは正しく人類の根底を揺るがす事態であるとされ。
ある時何者かが。
こう提言した。
"マナに適応しないモノが生まれ続けるのであれば、いっそソレらを隔離してしまったらどうだ?"と。
月日が経つと、普通の人間―――マナ使い―――はそうしたモノ達を忌み嫌った。
社会をに適応しない生き物それ即ち。
欠陥品。
化物。
社会の屑。
エトセトラエトセトラエトセトラ…。
そういった言葉と行動により生まれたモノ達への差別用語こそが"ノーマ"という単語であり。
ノーマの烙印を押されたモノ達の隔離施設であり利用価値を見出す為の再利用所として…。
または侵略者たちを排除する、そのものずばり"駒"として…。
340Res/204.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。