11:名無しNIPPER[sage]
2015/01/03(土) 07:32:09.66 ID:mIcf1aNro
町はずれの小さな神社。異国情緒あふれるこの町にも一応神社はあるのだ。といってもやはり、ここにそれほど大勢の人が集まることはない。普段は閑散としていて常駐の神主さんもいない。夏には虫取りポイントになるかと言われれば、子供たちは普通こんなせせこましい場所には来ずもっと広い公園に行く。インドア派のチノはこの神社に数えるほどしか来たことがなかった。
年に一度正月には多少は混むが、この町の人は大抵初詣には隣の町の大きな神社まで足を伸ばすので、混んでいるといっても高が知れていた。
町を見渡す高台の一角。小さな鎮守の森に囲まれて、西洋的な市街地から弾き飛ばされたようにも見える。100年ほど前に建てられたという鳥居の前に甘酒と人形焼の屋台が出ていて、どちらにも4,5人が並んでおり、繁盛というわけではないがまずまずの売れ行きといったところだろうか。
じゃれあうリゼとマヤに拗ねるメグ。優しい笑顔、いや腹黒い笑顔か、でシャロをからかう千夜。ある種いつも通りな5人から二、三歩後ろに離れたところを歩き鳥居をくぐると、すぐそこに本殿があって既に二十人くらいが並んでいた。右手にはテントがあって、巫女さんがおみくじとお守りを売っていた。普段は誰もいない神社だというのになんとも商魂たくましいものである。
マヤ「ねえねえ、みんなでおみくじ引こうよ!」
千夜「それもいいけど、先にお参りしてからの方がよくないかしら」
マヤ「一理ある。よし、じゃあさっさと済ませちゃおう!」
リゼ「この人数ならすぐに順番が回ってくるな」
シャロ「神社はお会計とかとは違って手を合わせるだけですからね。行列が長くても意外と早く捌けちゃうんですよね」
40Res/20.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。