過去ログ - 静(50)「すまん、八幡。閉経期が来たようだ」八幡(37)「」
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315:mno
2015/01/25(日) 00:57:21.03 ID:XxrbzC7i0
三ヶ月後

静「……お父さん、お母さん。私はいま、本当に幸せです!」

静「考えてみれば、私が三十すぎでも独り身だったのも、八幡が高校の頃、彼の担任になったのもすべてこの日のためだったと思います!」

太陽より明るく笑っている花嫁の笑顔に、祝いに来た人達も自ずと笑顔になる。
幸せに満ちた笑顔というのは、きっとあの顔に対する言葉なのだろう。
懲りずに恥ずかしい秘密を打ち明ける花嫁に、花婿は困ったように笑っていたけど、きっと彼も幸せに違いない。
皆が笑っている結婚式場の中、私だけが笑っていない。
ほんの少しだけ、口元を緩めばいいのだけれど、それがどても難しくて……涙を堪えることが精一杯で……
だから、私は笑っていない。
ふいと、膝に置いた私の左手を由比ヶ浜さんの右手が握る。
前を向いた彼女の顔は笑っていた。疑う余地もない祝福の笑顔だった。
でも私にはわかる。彼女もまた笑っていない。
私の手を包んだ彼女の手が止めどなく震えていたから。

小町「雪乃さん、結衣さん、今日は来てくれてありがとうございます」

結衣「そんな、当然でしょ。ヒッキーと先生の結婚式だもん」

雪乃「そうよ。先生は私の先生でもあるし、比企谷くんは……友達だから……」

小町「そうですね……」

結衣「うん……友達だから……」

小町「……」

小町「正直な話、小町はお兄ちゃんと結婚するのは結衣さんか雪乃さんだと思ってました」

結衣「え?いやいや」

雪乃「そうよ。いくらなんでも失礼だわ」

小町「あはは、クリスマスパーティーだからって雪乃さんちに行って次の日の午後になって帰ってきた時は間違いないと思ったんですけどね〜」

雪乃「……いまなんて?」

結衣「え……?それ、どういう事…?」

小町「え…?」

結衣「ゆきのん、ヒッキーはその日、平塚先生が家まで送ったんじゃないの?」

雪乃「……」

結衣「まさか……まさか……」

小町「あ、あちゃー……」



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