過去ログ - 【THE・WORLDは止められない】
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187: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/01/20(火) 00:08:15.64 ID:nhh6abnw0
戦闘の行われた地には静寂が訪れていた
私はサンタナに石仮面を被せようとした
だがサンタナはそれを最後の力で振り払った
仮面を被ることは…サンタナの、一族同胞の恥だとでも言うのだろうか?
それがサンタナの誇りだと言うのだろうか?
その様子を見ながらカーズ様はポツリポツリとこぼし始めた

「………何故だサンタナ?何故なのだ…!お前が勝てるわけ無かろう!何故だ!?何故お前の親も、お前も俺を理解しない!?あのとき俺をいち早く異端と責めた族長のように!何故俺を認めようとしないのだ!」

戦闘者としての誇りを持つカーズ様は既に居なかった。そこにいるのはただ一人の孤独に苦しむ弱き者だった
サンタナは何一つとして語らない
自身のエネルギーを使い果たし永い休眠へと入っていた

「ワムウ…エシディシ…ここを発つぞ…サンタナはここへ置いて行く…」

カーズ様は我々に背を向けるとそう語った

「カーズ様………」

その背中に何一つとして私はかけることが出来なかった
エシディシ様は一つだけ提案をした
サンタナが目覚めたとき、戻ってくることがあれば道に迷わぬよう壁画を描こう
幾多の石仮面を置いておけば、サンタナは流法を獲得しまた道を違えること無く旅が出来るかもしれないと
私達はそう信じ、神殿の柱にサンタナを安置すると旅を再開した
いつかまた四人で旅をすることを祈って…

「行くぞっ!エイジャの赤石を探しに!」





END


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