過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part2
1- 20
104:>>97「小さな箱のその中に」[sage]
2015/01/06(火) 16:55:03.08 ID:Uoh3AQSoo
箱を貰って、その存在を忘れかけたころ。
ある友人が、「仕事で大成功を収めたぞ!」と、連絡を入れてきた。
旧い友人で、その連絡と同時に、お前だけに話したいことがある、とも言ってきた。
何だろうか。俺だけというから、大分重要なことなのだろうな。
そう思って、俺は友人の家に歩を進めた。
友人にあって、「話したいことってのはなんだ?」と聞くと、

「これを見てくれ」

そう言って、あるモノを棚から取り出してきた。
それは、「箱」だった。
俺が仮面をかぶった男にもらった「箱」とそっくりの「箱」だった。
どうやら、友人もその仮面をかぶった男に同じような謳い文句で箱を渡されたらしい。
そして、友人は箱を開けた。が、箱は空だった。
友人は最近仕事の調子が不調だったらしい。
だが、箱を開けた次の日から、仕事がうまくいきだしたそうだ。
馬鹿げた話だ、と一蹴するわけにも行かなかった。
俺だってそっくりの「箱」を持っているじゃないか。そのことしか頭の中になかった。
誰にも言うなよ、そう言う友人を適当にあしらい、俺は自宅へ向かって走った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/428.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice