過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part2
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26:名無しNIPPER[sage]
2015/01/04(日) 14:37:50.29 ID:h8GhnXkOO
>>13「偽物ヒーローと正義の悪役」

僕は、産まれた時から全てが決まっていた。
医者の両親によって僕は医者になること強制されていた。勉強して、進学校に進んで。

「おいっまたあの不良グループがたむろってるぜ」
学校帰り、一緒にいた友達がそう言った。不良グループは学校をサボっていつもたむろっている。
何かするわけではないが、世間ではいいようには思われてはいないだろう。
世間では僕たちのような進学校に通い真面目に勉学に励むものを「ヒーロー」
学校をサボってたむろったりしてゲームセンターなどにいるような人を「悪役」と考えるのだろう。
少なくとも僕の中ではその定義だ‥
そう思っていたその時‥

「きゃぁ」
おばあちゃんが転んだのだ‥大きな荷物を道路に落として‥
まわりはただただ迷惑そうに見ているだけ‥僕だって見ていた‥
「おいっ早く行かねーと塾に遅刻すんぞ!」
友達に言われて僕は先に進んだ‥
歩きながらふと振り返ると‥

「ばぁちゃん大丈夫か?」
「俺たちが荷物持つぜ?」
「立てるか?」
あの不良グループがおばあちゃんを助けていたんだ‥
あぁそうか‥僕たちは偽物ヒーローで彼らは正義の悪役なんだ‥
僕は赤く夕日が光る中おばあちゃんを支えながら去る不良グループを見て思った。
僕は何か大切なことを学んだような気がしながら塾へと向かった。









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