過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part2
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774:名無しNIPPER[sage]
2015/05/01(金) 20:22:49.50 ID:cO5oir6b0
>>773 続き

悪魔娘「さて、本題に入りましょう。」
学生「はい、何でしょう」
悪魔娘「先ほどお話しました、『問題児は上にいない』ですが」
学生「確かに優等生ばっかだけど、一人くらいいてもおかしくねぇんじゃ?」
悪魔娘「そういった素振りを見せた者にはここにきてもらうんです。
    日々の言動の中で、多少乱暴になることはあるでしょう。多感な時期ですしね。
    喧嘩は結構です。分かり合うためにはぶつかり合うことも必要でしょう。
    ただし。度が過ぎれば、周囲に多大な悪影響を及ぼします。
    その場合、更生プログラムを適用するのです」

学生「そんな話聞いてねぇし、呼び出された覚えもないんだが」
悪魔娘「連れてきましたからね」
学生「連れられた覚えもないんだが」
悪魔娘「彼らに見覚えは?」
黒服AB「「どうも」」
学生「右に方に名前確認されて、だったらなんだって返したら首の辺に衝撃…って連係プレーで拉致かよ!」
黒服AB「「すんません」」
悪魔娘「まぁ、そんな感じで皆さんをつれてきてます。彼らのことは忘れて結構。モブですので」
学生「部下にはやさしくしてやったほうがいいと思います」

学生「で、こんなところで何やらすんだ?」
悪魔娘「敷地分の広さを使った巨大迷路を脱出していただきます」
学生「意味がわからない」
悪魔娘「ここはスタート地点。ここから上に出られる脱出口は一箇所。そこから出てきたころには更生完了、ということです。」
悪魔娘「ちなみに親御さんには了承をいただいております。あなたが全うに育つならそれでいいそうですよ」
学生「馬鹿親どもがぁ!」

悪魔娘「壁追加」
黒服A「承知しました」

学生「は?」

悪魔娘「広大な広さがございますから、難易度は人それぞれに設定可能なんです」
悪魔娘「今の発言を不良行為と認定し、難易度を上げました」
悪魔娘「さあ、がんばってくださいね」

黒服B「失礼」


再び昏倒して、目をあけると誰もいなかった。
その代わりにメモとバックパックがひとつ。

[迷路を抜けて脱出してください。
 ポイント毎に設置された課題をクリアしなければ先には進めません。
 必要なものがあれば叫んでください。届けに行くかもしれません。
 (この紙は伝達手段でもありますので、大事に持っておくように。)]

学生「ふざけんな、どこが更生プログラムだよ。頭沸いてんじゃねぇのか」
紙[壁追加]
学生「なっ」

―紙に書かれた文字が変わった。
紙[言葉選びを直しましょう。さもなくば壁が増え続けますよ?]

学生「あー…コレノ意図・趣旨ガ理解デキマセン。頭ノ悪イ僕ニモ解ルヨウ説明願イマス」
紙[自虐的になる必要はありませんが、よしとします。プレゼントです]
―紙からにゅるりと飴が出てきた。
学生「…どうなってんだこれ」
紙[便利でしょう]
学生「便利ですけど。いきなりはビビるわ。さきに説明してくれよ」
紙[その飴なめてちょっと落ち着いてください]
学生「む。いただきます」
紙[ちゃんといただきますできるんですね]
学生「馬鹿にしてんのか。食べ物に感謝は当たり前だろ」
紙[ふふ。わりと早く終わりそうですねぇ]
学生「だといいが」
紙[基本は一般的な迷路と同じです。各ポイントの課題をクリアしながらゴールまで進んでください]
学生「へぇへぇ」
紙[壁]
学生「承知しました」
紙[よろしい。質問は随時受け付けます。それでは健闘を祈って ノシ]
学生「ノシって。まぁいいや、さっさと終わらせますかね」

そうして奇妙な更生プログラムに立ち向かう羽目になったのだ。


終わり


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