過去ログ - タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part2
1- 20
911:タイトル 平均的な日常[saga sage]
2015/06/08(月) 03:01:20.81 ID:Of5XaQLDO
「フッフフーンフンフッフフーンフンフッフフーンフンフンフフン♪フッフフーンフンフッフフーンフンフッフフーンフンフンフフン♪」

今日も彼の鼻歌が聞こえる。曲名は分からない、昨日はクラシックな曲だったけど今日はロックな感じ

「ンーフフーン♪フーフーフーン♪フーフーフーン……トゥットゥットゥッ♪フフフフンーーフフーンー♪」

一曲終わったのかな?曲調の違うものがまた始まる。彼と私の付き合いは毎日たった15分、私が知ってる事は毎日同じ道を歩く事と、毎日違う鼻歌を歌う事

「フンフンフンフンフンフンフルフフフン♪フンフンフンフンフンフンフルフフフン♪……♪」

声をかけてみたい、彼をもっと知りたい、そう思うこともあるけど、今日もまた彼の声が遠ざかる

「……トゥットゥットゥッ♪フフフフンーーフフーンー♪」

…今日も頑張ろっ

────────────

「トゥルトゥールフフーフーフフール♪フルフーンフフフールールー♪フンフーッフールールットゥ♪フーフーフーフルフン♪」

昨日までと同じ日常、昨日までと違う曲。でも、昨日までと違うことがあった

「桜花歌…」

「ンーフ♪フフ……?」

彼の歌を邪魔しちゃった、けど初めて、彼の歌う曲名が分かった

「……フッフンフフン♪フルーフフーフン♪」

声はかけられなかったけど、明日はきっと……

「トゥルトゥールフフーフーフフール♪」

ありふれた日常で、どこにでもある物語、でも……



─────────

「フッフフーンフンフッフフーンフンフッフフーンフンフンフフン♪フッフフーンフンフッフフーンフンフッフフーンフンフンフフン♪」

幻影武装、勇猛さとどこか禍々しさを持つ曲。昨日のライブは無名アーティストとは思えない出来だった

「ンーフフーン♪フーフーフーン♪フーフーフーン」

彼等なら僕が少し後押しすれば良いところまで行くかもしれない

「……トゥットゥットゥッ♪フフフフンーーフフーンー♪」

でもこの決戦はどうだろう、曲自体は決して悪くないが曲名がありふれてる、これじゃ他の同名曲に埋もれてしまうかもしれない

「フンフンフンフンフンフンフルフフフン♪フンフンフンフンフンフンフルフフフン♪フフフンルフンフフフン♪」

そこを含めての後押しをする必要があるか

────────────

「トゥルトゥールフフーフーフフール♪フルフーンフフフールールー♪」

桜花歌、渚桜香唯一の代表曲。幻想的な中に儚さと美しさを持つ名曲だと思う。しかし渚桜香はメジャーデビューこそ果たせど、その後後に続くものを生めなかった一発屋だ

「フンフーッフールールットゥ♪フーフーフーフルフン♪」

彼女の様な人達は例え百凡でも、普通の人生を生きるべきだったのかもしれない、一度栄光を浴びても、後はそれを引き摺る人生。そう思うと『普通の』人生こそ幸せだと思ってしまう

「桜花歌…」

「ンーフ♪フフ……?」

……それでも、誰かが覚えてくれるなら平均的に見れば悪くないのかな

「……フッフンフフン♪フルーフフーフン♪」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/428.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice