過去ログ - 【艦これ】神通「優しすぎる提督」
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72: ◆aKZmxL4TCc[sage saga]
2015/01/05(月) 23:04:49.54 ID:KCChXvs10
那珂が、戦闘で何が起こったのかを詳細に話してくれた。五月雨が言った一言一言も教えてくれた。そして、五月雨の
最期の瞬間のことも話してくれた。那珂は、話している途中で涙目になり、話し終える頃には泣きじゃくっていた。
那珂「そして…ひぐっ、五月雨ちゃんは…私の身代わりになってっ、沈んでしまったんです…」
提督「…そうか」
提督は、あくまでドライに対処しているつもりだったが、提督の目は潤んでいて、握っていた拳は震えていた。
そして、提督はこう言った。
提督「…これより、この鎮守府は3日間の間、全ての活動を停止する。出撃も、遠征も、演習も、開発も、全てだ。
せめて、静かに五月雨を弔うとしよう。那珂、ご苦労だった。悪いがこのことを鳳翔にも伝えてくれ。彼女には
食堂で待機するように命令してある」
那珂「…はい」
那珂はそう言うと、執務室を出ようとした。そこで、提督は那珂を呼び止めた。
提督「那珂」
那珂「…?」
那珂は涙目で振り返った。それを見て、提督は優しい表情でこう言った。
提督「五月雨が沈んだのは、自分のせいだなんて考えるなよ。この責任は、軽はずみに出撃させた俺に責任がある。
お前が責任を感じる事なんてないんだ…」
那珂「でも、五月雨ちゃんは私をかばって…」
提督「それは、五月雨の意志で行ったことさ。お前は、五月雨が命を懸けてでも守りたかった存在だ。それを忘れるなよ」
那珂「…はい」
そう言うと、那珂は執務室のドアを閉めた。
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