過去ログ - 【艦これ】神通「優しすぎる提督」
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87: ◆aKZmxL4TCc[sage saga]
2015/01/06(火) 09:45:02.72 ID:yrdirW8A0
 五月雨がいなくなってから二か月が経とうとしていた。

 あの日から3日間泣き続けた提督は、ようやく五月雨を失ったショックから立ち直っていた。五月雨の『賑やかな鎮守府

にしたい』という想いと、『この広い海が平和になってほしい』という願いを無駄にしないためにも、この鎮守府を大きな

ものにし、一刻も早く広大な海に平和が訪れるように尽力するようになった。

 当然、提督は五月雨の轟沈から何も学ばないほど間抜けではなかった。出撃に関するルールを見直し、無理な出撃は

させず、艦娘達にはストレスや疲れなどを負わせないように出撃や遠征のスケジュールを編成した。

 そして、上層部から特別海域に出撃しろと命令された時は、それを否定した。

 これらの提督の功績は、多くの艦娘からは素晴らしいと言われる一方で、少数の艦娘(主に摩耶や加賀)からは甘すぎる

と指摘された。しかし、それに対し提督はこう返した。

提督「俺は、皆に傷ついてほしくないんだ。平和な世界を取り戻した時に、皆と過ごしたいんだ」

 提督がそう言うと、反対派はルールに対して指摘するのをやめた。しかし、提督には別のことも考えていた。

提督(この今の鎮守府があるのは、沈めてしまった五月雨のおかげでもあるんだ。でも、それをこいつらに言ったら、俺は

   間違いなくこいつらに殺されるだろう…)

 提督はそれを恐れて、真実を言わなかった。だから、那珂以外の艦娘達は五月雨が轟沈したことを知らなかった。

この時も、1年後も。

 ちなみに、提督が泣き叫んだ日に鳳翔も鎮守府に着任したが、鳳翔には那珂が『奥さんに逃げられた』とだけ説明した。

どうやらそれで誤魔化すことができたようだ(彼女いない歴=年齢の提督としてはものすごく複雑な気分だったが)。


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