過去ログ - 京太郎「またこんなとこで本読んでんのか」
1- 20
51: ◆gG/j6M0L3DcE[saga]
2015/01/11(日) 19:26:53.59 ID:i4ppE2H5O
『この本でいいか?』

私が本棚の高いところを睨み付けていたら、彼は手を伸ばして目当ての本を取ってくれた。
同じクラスで、隣の席の男の子。

以下略



52: ◆gG/j6M0L3DcE[saga]
2015/01/11(日) 19:28:12.26 ID:i4ppE2H5O
『よろしくな、宮永』

クラス委員決めの時。
私は風邪で休んでいてその場にいなかったので、勝手に決められていた。

以下略



53: ◆gG/j6M0L3DcE
2015/01/11(日) 19:28:46.30 ID:i4ppE2H5O
『え……家、隣だったのか』


少し、驚いたような顔。
言われてみると、彼と一緒に帰ったのは初めてだった。
以下略



54: ◆gG/j6M0L3DcE
2015/01/11(日) 19:30:17.13 ID:i4ppE2H5O
『照』



『名前で、いいよ』
以下略



55: ◆gG/j6M0L3DcE
2015/01/11(日) 19:31:05.50 ID:i4ppE2H5O
『良かったらさ、今度の試合見にこないか?』

ハンドボール……のルールはよくわからないけど。
練習試合の中で、背が高めの京ちゃんはよく目立っていた。

以下略



56: ◆gG/j6M0L3DcE[saga]
2015/01/11(日) 19:32:28.51 ID:i4ppE2H5O
『ん? ま、レギュラーだし自信はあるけど……考えたことはねぇなあ』

何となく進路の話をしてみたら、返ってきたセリフ。
あれだけ目立ってたら引く手数多な筈なんだけど、どうも自覚はないみたいだった。

以下略



57: ◆gG/j6M0L3DcE
2015/01/11(日) 19:34:29.73 ID:i4ppE2H5O
『ほら、危ないぞ』


本を読みながら通学路を歩いていたら、京ちゃんが私の手を引いた。

以下略



58: ◆gG/j6M0L3DcE
2015/01/11(日) 19:44:40.51 ID:i4ppE2H5O
そして、今。


あの日みたいに、京ちゃんは私の手を取って。

以下略



59:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 19:47:36.85 ID:EDGhH0kDO
えんだああああああああああああああああああああああ


60: ◆gG/j6M0L3DcE
2015/01/11(日) 19:53:07.15 ID:i4ppE2H5O
驚きとか、喜びとか。

色んな気持ちがぐちゃぐちゃで、爆発して。

何かを言いたくても言葉にならなくて。
以下略



61: ◆gG/j6M0L3DcE
2015/01/11(日) 19:59:45.46 ID:i4ppE2H5O
……さて。

普通なら、めでたしめでたしで終わる話なんだけど。


以下略



90Res/26.25 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice