過去ログ - 花陽「はんたいの世界」
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11:名無しNIPPER
2015/01/04(日) 23:40:05.16 ID:BKFeZtv40

花陽が考えていたのは至極簡単、凛ちゃんのことです。
前々から、思っていました。凛ちゃんが女の子っぽく見られないのは――花陽が、凛ちゃんよりダメだからだって。
花陽が王子様になれないから――凛ちゃんは王子様に見られちゃっていたのだと。
幼馴染みとして二人ワンセットで数えられることも多い私達―――元気はつらつでスポーツ大好きな凛ちゃんと、内気で臆病で、折り紙が大好きな花陽。
比較して、皆が、どっちを男の子みたいに見るか、どっちを女の子として見るかなんて分かりきっていて。

スカートを穿いて、μ'sの皆から可愛いって言われて。それは当然です―――だって、凛ちゃんは元から可愛かったのですから。

だからこそ理解してしまいました。
凛ちゃんは王子様ではなくお姫様なのだと気づくきっかけ、その芽を潰したのは、あの男の子達と――他でもない、花陽もなのだと。

だから、話を聞いたとき、真っ先に思っちゃいました。鏡の向こうだったなら。
そうしたら、花陽は凛ちゃんの王子様になってあげて、凛ちゃんをお姫様に、してあげられるのかなあって。………もっと、凛ちゃんの足を引っ張らないで、凛ちゃんを助けてあげられるのかな、凛ちゃんの足枷になってしまってはいないのかって、……あはは、考え出したらキリがありませんね。ただでさえノロマなのに、だから今も置いてかれてしまうのです。こんなとき、やはり鏡の向こうなら違うのでしょうか。


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