3:名無しNIPPER
2015/01/04(日) 22:59:33.54 ID:BKFeZtv40
凛「希ちゃんから聞いたんだけど―――鏡の向こうには、真反対の世界が広がってるらしいよ」
きゅっきゅっ、とリズムよく鳴っていた、布の擦れる音を止めて。真姫ちゃんは、すこうし眉にシワを寄せて凛ちゃんを見た後、はあ、と息を付きました。なんだか疲れた様子です。
真姫「まーた、希の訳のわからないオカルト話?私もうこりごりよ―――七不思議も含めて、ね。そんなのあるわけないでしょ――花陽もそんなのより、早く終わらせちゃいましょ」
凛「ええー!?ただ掃除するだけなんて、凛、つまんないもん!いいじゃんか、ねえかよちん!?」
花陽「え、えっと……」
たぶん凛ちゃんは、覚えたての知識を真姫ちゃんに披露したいんだろうなあ、私達いつも真姫ちゃんに教えてもらってばっかりだしなあ、でも真姫ちゃんなんだか乗り気じゃなさそうだし、でもでもちょっと花陽も気になっちゃいます……なんてうんうん考えて。
きらきらおめめを輝かせる凛ちゃんと、ちらちらとこちらを横目で伺う真姫ちゃんを見比べて――決めました。
花陽「えっと…掃除のBGM代わりってことでさ、聞いてみてもいいんじゃないかな…?ま、真姫ちゃん」
好奇心には勝てないものです。
嫌な気持ちになっちゃったかなと、そろーり、言い終わってから真姫ちゃんを伺うと、肩をすくめて、仕方ないわね、と何時ものように髪をくるくる。
口元は笑っていたので、そこまで嫌ではなかったみたい……素直じゃない、のかな。
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