過去ログ - 真姫「西木野☆星空シアター!」凛「二本立てにゃ!」
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52:もしライブ! ◆Qe7X7xrNvI[saga]
2015/01/05(月) 00:45:29.25 ID:ydwjaO5qo
真姫「えと、それでね。わざわざ花陽をこんなところまで連れ出したのは理由があって」

花陽「理由?なに?」

真姫「うん。聞きたいことが…あるの。あなたにとっては辛いことかもしれないんだけど」

花陽「辛いこと…?あ、でもっ…!真姫ちゃんのためなら私、なんでも答えるよ!」

真姫「ありがと。じゃあ、遠慮なく聞かせてもらうけど…」

真姫「…花陽、あなたはどうして…そこまでアイドル専攻の授業を拒むの?」

花陽「…!」

真姫「一度、逃げ出した、とも聞いたわ」

真姫「…もしかしたら、アイドル専攻の授業が、あなたがアイドルを目指すのをやめた理由なのかもしれないって思って」

花陽「うん…、そう、だよ」

真姫「…やっぱり、ね。そんなに…イヤなもの、なの…?アイドル専攻の授業…」

花陽「少なくとも…私にとっては…最悪だった」

花陽「あんなの…私の憧れるアイドルじゃ、ないよ…」

真姫「…じゃあ、聞かせて。アイドル専攻の授業って、どんなのなのか」

真姫「思い出したくもないのかもしれないけど」

花陽「…大丈夫。言うよ…。全部、包み隠さず…」



花陽「私はね、アイドルに…というか、A-RISEに憧れて、この学校に入ったの」

花陽「私もA-RISEみたく…うぅん、A-RISEになりたいって思って」

花陽「でね、A-RISEになるためにはアイドル専攻を通常の授業とは別に取らないといけないって言われて…」

花陽「取っても必ずA-RISEになれるわけじゃない、とか、普通の授業よりしんどいもの、っていうのはわかってた」

花陽「でも、私が想像してるより…その授業は過酷なものだった」

花陽「授業での成績がトップだと認められた人以外は、居残りで追加の練習」

花陽「2番や3番の人でも1時間は残らされるけど…、ダメな人は、夜になっても、身体がボロボロになるまで、喉がカラカラになるまで練習させられる」

花陽「途中で根を上げたり、休憩したりするだけで、即刻授業から追い出されて、もう受けられなくなるの」

花陽「トップだって喜んで、練習を怠っても…それ以下の人はそれ以上に努力してすぐに抜かされる…」

花陽「でね…トップが一度でも誰かに抜かされると、その日はその人以外のみんなが帰らされるまで、ずっとその人も練習させられるようになるの」

花陽「一度トップに上がれば…、もう二度と落ちることは許されない。落ちれば地獄が待っている…って」

花陽「だけどね…それだけなら、まだ私耐えられた…。アイドルになるため、って考えれば、こんなの全然平気って…そう、思って、努力したんだ」

花陽「でもね…、私以外のみんなは違った…。自分がトップになるためにした行動は自分を磨くことじゃなくて…、他人の邪魔をすることだった」

花陽「心の負担になるようなことしたり、されたり、言ったり、言われたり…。アイドル専攻の子たちはみんな、敵同士なの…」

花陽「いつも一緒に練習していた子がいたんだけどね…、その子、一度歌でトップになったら…」

花陽「それまで話してた他の子たちから無視されて、嫌がらせ受けて…次の日トップから落ちて、ずっと練習させられて…」

花陽「もうその次の日から、アイドルなんて嫌い、って…それまで大好きだったアイドルグッズ、全部、捨てちゃったんだって…」

花陽「…私、そんな風に、なりたくなかった…。大好きなアイドルを、嫌いになってしまうのが怖くて…」

花陽「だから…逃げ出したんだ」


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