過去ログ - インデックス「お腹が空いたんだよ」ほむら「へ?」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/05(月) 15:34:56.87 ID:mS7bPBCOO
7月19日 午後11時 学園都市 第七学区
少女「はぁっ……はぁ!」タタタタッ
電車やバスといった主要な交通機関がとっくに運行を終えたこの街で、少女が一人息を切らしながら走っていた。
少女「な、なんで!?何でついてくるの?!」
少女は走りながらも、器用に横目で後ろを見やり情けない叫び声をあげる。
どうやら何かに追われているようだった。
「おい!大丈夫か!!」ダダダダッ
「ったく。どこのグループの奴等だ!」ダダダダ
即座に少女の悲鳴を聞きつけた数名の男達が駆け寄って来る
学園都市の治安は非常に悪い。
この街に住んでいるのは基本的に学生だけだ。
血気盛んな思春期の少年少女達を大人から切り離した空間で共同生活を強いているのだから、仕方のないことなのかもしれない。
とにかく、真夜中にそんな物騒な場所で女子の悲鳴が響き渡れば当然、人目を引く。
だが
「……帰ろうぜ。浜面」
「最近暑いもんなぁ」
少女の身を案じて駆けつけた男達の目から数秒で心配の色が消え失せ、代わりに何か哀れなモノを見るような……憐憫の色が浮かび上がる。
何故なら少女は誰に追われている訳でもなく、走りながら何もない空間に向かって叫んでいただけだからだ
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