11: ◆g/ChnI.qIuu2[saga]
2015/01/06(火) 18:20:24.56 ID:0v+4uQkno
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夕暮れになるのを待って、武器商人から一本の剣を盗んだ。
それは少年にとって、初めての『生きるため』ではない盗みだった。
少女を生かすためだったのだろうか。
重たい剣を引きずりながら歩く。
向かう先は金持ちの家昼間見た少女がいるはずの場所。
今の少年の姿はあまりに痛々しく、いつもの姿とはかけ離れていた。
風と呼ぶには悲し過ぎるほどに。
少年が、カルマの坂を登っていく。
坂の上にある屋敷を目指す。
一歩一歩、カルマを踏みしめるように進んだ。
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