過去ログ - ある時代のある場所の物語
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9: ◆g/ChnI.qIuu2[saga]
2015/01/06(火) 18:17:16.55 ID:0v+4uQkno
「うわああああ!!!」

金持ちの家を見届けたあと、少年は叫びながら走った。
少女の身体にあの穢らわしい手が触れているのか――そう考えると、叫ばずにはいられなかった。

(絶対にあの子を救い出してやる)

心ではそう決めたが、少年はあまりに非力だった。
そして、少女は考えることを許されていなかった。


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