過去ログ - 幸子「アイドルになった事に後悔なんてしていません」
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56:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 22:53:47.94 ID:EM5bJfah0
「これは俺の推測に過ぎないけど、あの子は君が有名な事務所の最終選考中って言う話を誰かから聞いたんだ。
 だから、妨害して不合格にさせようとしたんだと思う」

 あの子、とプロデューサーさんは言いました。

 恐らく、隠した人を見たのでしょう。

 隠している現場も。

 だからプロデューサーさんが紙袋を持っていたのだとボクは考えました。

 けれど、別に犯人を教えて貰おうとは思いません。

 そんな人の事なんて、知りたくもありませんので。

 ボクがそう思っていると、プロデューサーさんの言葉に続けるようにちひろさんが口を開きます。

「あの事務所、合格率が本当に低いから。知られるとやっかみの対象にされるので、最終選考は内密に行われるんですよ。
 聞かされませんでした? 最終選考の事は全て他言無用で、って」

 聞かされていました。

 社長さん直々の言葉です。

 色々くどいとは思っていましたが、最終選考の説明自体はちゃんと覚えています。

 ですが、素直に納得は出来ません。

「……でも、脅されたのは事実です」

「それなんだよなぁ……」

 プロデューサーさんは肩を竦め、ちひろさんは苦笑しています。

 やけに事務所内の事情に詳しい二人の事ですから、なんらかの繋がりがあるのでしょう。

 もしかすれば、以前勤めていたのかもしれません。

 そして、立会人さんの事についても、なにか知っている可能性は高い。

 ボクは黙って二人の言葉を待つ事にします。


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