過去ログ - 幸子「アイドルになった事に後悔なんてしていません」
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63:名無しNIPPER[saga]
2015/01/06(火) 23:15:46.98 ID:EM5bJfah0
 ボクの様子を見ていたプロデューサーさんは、スポーツバッグと紙袋をボクに向けて差し出して来ました。

「ここで返すよ。着替えたければ、医務室の中で出来る。保健師は女の人だけど、着替えたいって言ったら、医務室を空けてくれるはずだ。
 先客がいても、服屋にあるような更衣室が設置されてるよ」

「……プロデューサーさんは、まだボクにステージに立って欲しいと思っているんですか?」

「俺個人としては、アイドルになって欲しい。俺の直感に過ぎないけど、君ならすごいアイドルになれるはずだから」

 ボクを真っ直ぐ見据えながら、プロデューサーさんはそう言いました。

 嘘偽りがない事は、彼の瞳が証明しています。

 愚直なほどストレートな言葉と表情だったため、ボクは少し照れてしまいました。

 プ、プロデューサーさんは当然の事を言っただけですけどね!

「でも、決めるのは輿水さん、君だ」

 突き放すものとは違う言葉でした。

 ボクの事を考えたからこそ口にした言葉。

 疑う事なく、ボクは素直にそう思えました。


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