過去ログ - 【ラブライブ】希「えりちはポンコツさんやから」
1- 20
31:名無しNIPPER
2015/01/07(水) 23:44:13.65 ID:wIiJBu1DO
――――――


希「それで、こんな早くにどうしたん?」


朝食を一緒に食べ、食後のホットココアをえりちに出しながら、ウチはえりちにそう尋ねた。

朝練もないのに、この時間に来るってことは、なにかしら用事があったんだろう。

そんな風に予想したのだけど、えりちは、


エリチカ「?」


ただ首を傾げるだけ。
その間もしっかりココアは飲んでるけれど。

……はぁ、そうやったね。
ちゃんと言葉にしないと、このえりちは察してくれないんやった。

なにか用事があったんと違うの?
反省を活かして、今度は口に出してそれを尋ねる。
すると、えりちはマグカップを置いて、


エリチカ「ないチカ!」


きっぱりとそう答えた。

えー
ウチ、何もないのに起こされたん?
正直、久々に朝練が休みなんだから、もうちょっと寝ていたかったのに。
なんて、少しだけ不満を覚える。

……けれど。
まぁ、仕方ないなぁって。
えりちがこんなんなのはいつものことやし。
そうやって、納得しようとして、



エリチカ「ただ、早くのぞみに会いたかっただけチカ!」



不意に、そんな言葉を投げかけられた。
同時に、えりちの屈託のない笑顔が目に入ってくる。


希「っ!? …………///」


それを見て、ウチはつい黙ってしまった。

だから、あかんって!
不意打ちはずるいっ!

せっかく、いつもみたいに保護者的な視点で、しゃあないなぁってなったのに。
そんな突然、素直に好意を向けられたら……。

ウチらしくもなく、動揺してしまう。
顔も少しずつ熱くなっていくのが分かる。
だから、


希「ウ、ウチ、着替えてくるなっ!」


そう言って、その場を逃げ出した。

……本当は。
不覚にも、少しだけ、ほんの少しだけ、えりちにときめいてしまった。
そんな事実から逃げ出してしまいたかったんだけど。


――――――


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
98Res/66.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice