過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:12:06.09 ID:CL7Y8+DEo


―――我は汝、汝は我……


「う、うそっ……こ、これって……!」


―――我は汝の心の海より出でし物……


「ペッ……ペルソナ……クマっ!?」


―――神曲の綴り手、ダンテなり……!


頭の中で、いつか聞いたような声が、いつか聞いたような文句を並べる―――ああ、もうこんな感覚は……忘れちまおうと思っていたっていうのに。
もう、すべてを思い出せちまった。
……俺の中で、眠りについていた物が、再び解き放たれてしまった。

俺の、ペルソナだ。

「やっちまえ―――っ!」

俺は―――『ダンテ』は。背に携えた、背丈ほどある巨大な羽ペンを抜き、上段に振りかぶる。そして、迫り来る髑髏の顔面に向けて、そいつを振り下ろした。ぶつかり合う瞬間。両手に重たい感触が伝わって来る。
―――暑い。俺は、ブレザーを脱ぎ捨てながら、羽ペンを食らった髑髏へと視線を注ぐ。髑髏は後方へと吹き飛びながら、アスファルトらしき大地に叩きつけられ、一度大きくバウンドをした。
しかし、浅い。髑髏は再び宙に浮かび上がり、再度突進してくる。ダンテは、その眉間に狙いを定め、羽ペンを右手に構えた。先端に左手を添え、意識を集中させる。
次の瞬間、放つ。猛獣的スピードで向かってきたドクロの額に、渾身の一撃が文字通り突き刺さり、ドクロの双眸周辺に亀裂が入った。


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