過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:04:06.73 ID:CL7Y8+DEo
「それって……小さな問題はある。っていう事ですか?」
俺が口にしようとした言葉を、ほぼそのまま奪い取っていったのは、未来人にして、SOS団専属のマスコット、団員ナンバーその三・朝比奈みくるさん。年齢は禁則事項。 いつのまにか、茶葉を混合する作業を中断し、俺たちの会話に耳を傾けていた。
「いえ、問題というほどのことでもないのかもしれません。ただ……少しばかり、疲労がたまっているらしいという報告だけ、受けています」
古泉は、両の手のひらを肩ほどまでに上げ、そう述べた。
疲労。あの、勝利の雄叫び実装疑惑のある、ハルヒが? このところのハルヒの言動について、俺は記憶を探ってみたが、特に表立って変わった点はなかった。と、思う。
「ご心配なく、ほんのわずかに、です。一般的に、人が時折抱え込む程度の規模の疲労ですよ。 このところ、就寝時間が遅めなようです。おそらく、軽い寝不足かなにかでしょう。」
寝不足。俺はその言葉を空中に浮かべ、しばらく眺め回してみる。 涼宮ハルヒという人間が、単なる寝不足などで、おとなしくなってしまうものなのだろうか。
参考資料として自分の経験を持ち出してみようと思い至るが、そもそも俺は万年寝不足といっても良い。
これでは比較材料にならない。
……と、言うか……正直こういったやりとりは……
予定調和だ……これまでに何度、ハルヒの機嫌や体調について、古泉や長門と、似たような協議を行ったことか……
「いつものように、何もないだろ」
「そうですか? 僕はむしろ、こう考えてしまうのですが…… 『いつものように、何かあるのではないだろうか』と」
……言い負かされてしまった。
ああ、もうこの際だ、今のうちに言っておこう。
涼宮ハルヒが不調。
それはつまり、これから、俺たちの前に、何かが立ちはだかるであろう合図なのだ。 そして……結果から言えば、今回ももれなく、その法則から逃れることはできなかった。
頭の痛いことにな……
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