21: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 00:54:46.86 ID:QvrQLcExo
「確かにそうだ。なればこそ今日も今日とて騒ぎましょうや狸さんや」
「その通りだ狐さんよ。それじゃあ今から一つお付き合いしてはくれんかね?」
22: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 00:55:31.26 ID:QvrQLcExo
とまあ今日も今日とてこんな調子である。
僕は彼らを阿呆と呼んだが僕も立派な阿呆である。
23: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 00:56:12.02 ID:QvrQLcExo
というわけで狐狸が揃いました。
これで狗でも出せばこっくりさんですな。
24: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 18:01:39.67 ID:QvrQLcExo
書けるうちにささっと更新。
もっといろいろ出していきたいのです。
25: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 18:02:17.81 ID:QvrQLcExo
僕らは義理人情というものが大好きだ。
もっとも僕らは狐であるからして、人情というべきなのかどうかは定かではない。
26: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 18:02:58.59 ID:QvrQLcExo
今日も今日とていつものように、僕は大好きな白面ちゃんと会っていた。
27: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 18:04:37.87 ID:QvrQLcExo
あのおばあちゃんというのは定期的に僕らが根城にしている神社にお参りに来てくれるおばあちゃんだ。
言うなればお得意様のようなものだろうか。
28: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 18:05:40.62 ID:QvrQLcExo
「それにしても君のお父上が逃げ帰ってからもう50年にもなるのかい?」
「そうだねえ。義理堅いねえ。有難いねえ」
29: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 18:06:34.58 ID:QvrQLcExo
なんでも、
『宮廷の者が食事に毒を盛っていただけというのに、勝手にわらわのせいにして石に閉じ込め、
それも50年もの間ふきっさらしの状態でほっとかれて……もうあんな長い50年は過ごしとうない!
30: ◆/5u1xsuUH.[saga]
2015/01/08(木) 18:07:29.56 ID:QvrQLcExo
少し話が脱線してしまったが、この通り我ら妖狐にとっても50年というものは長いものである。
そんな長い間我らのために、正確には逃げ帰った父上のためにこんな遠くの神社に参拝してくれているのだから、
このおばあちゃんは本当にいい人である。
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