過去ログ - 八幡「生きることは悲劇的だ」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 02:13:14.76 ID:VWAHDgvqO
「何も不思議なことはない」

そんなメンバーを前に黒神めだかはひどく冷静に、この事態を説明した。

「人の欲望に限りこそないが、区切りはある。この学園の溜まっていた悩みや願いが最近の一挙解決でとりあえずの落ち着きをみせたということだろう」

「なるほど、何事にも波があると」

彼女の狂信者である阿久根は今にも涙を流し、その身すべてでこの感動を伝えんとするほど関心していた。

「そうだよね、悩みや願いは解決したから終わりじゃなくてそのあとがメインなんだもん」

すなわち悩みなき日々、願いを成した日々。その環境に飽きた頃、人は皆悩みはじめ、願いはじめるのだろうと。喜界島は情報を咀嚼し納得していた。

「カッ、そりゃまた忙しい日々がやってくるってことじゃねーか」

いまだ人吉の願いは叶わず、悩みは除かれていないようだ。

「善吉、それは違うぞ」

幼馴染みの言葉を、考えを、彼女は正す。

「この一通の封筒が、今まで解決してきたすべての依頼より難解ではないという保証などないのだからな」

その言葉に、緩んでいた空気は締まり、生徒会としての時間が始まる。

「依頼主は由比ヶ浜二年、クッキーづくりを手伝って欲しいと書いてある」

こうして本日も生徒会は執行される。




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