2: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:00:54.12 ID:crzuGK9B0
私は誰からも必要とされない、ただ無能で無力な存在だった。
だから魔王が人間を滅ぼそうとしていると聞いても、あまり怖くはなかった。
私を邪険にする人達を道連れにできるなら、滅ぼされてもいい――そんな風にすら思った。
神は何の冗談か、そんな私を勇者として選んだ。
体に勇者の紋章が浮かんだ時に思ったのは、使命感よりも優越感。
ようやく私は特別な、必要とされる存在になれる――
そう、思っていた。
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