過去ログ - 女勇者「私の死を望む世界」
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7: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/08(木) 19:04:50.27 ID:crzuGK9B0
歴史上、不定期に魔王が出現することがあった。
歴代の魔王はいずれも不死で、普通の人間が倒すことは不可能。
魔王を討つことができるのは、神が選んだ勇者ただ1人と言われている。十数年前魔王が現れた時も、当時の勇者が魔王を討ったと聞く。

暗黒騎士「だから魔王は勇者を狙うわけだが――」

勇者が殺されれば、次の者が勇者として選ばれる。
神は勇者に相応しい者を、人間の中から順位付けしている。つまり1番目が死ねば、2番目が勇者になる。そう言われていた。

暗黒騎士「だが、神が選んだ勇者が、人間達に認められなければ?」

勇者といえば魔王を倒せるだけの武力を持った者を連想する。
だが、資質はあるが未熟な者が選出されることもある。

暗黒騎士「しかし未熟な者の成長を待つにも限度がある」

勇者「だから成長を待つより、次の勇者に期待する」

確かに私は魔王どころが魔物の1匹も倒せない。そんな私がマトモに戦えるようになるまで、何年かかることか。
それなら私を殺し、次の勇者に期待する方が人間にとって合理的。

勇者「理不尽にも程がある」

暗黒騎士「神のお遊びだからな」

勇者「で――神の玩具である私に、何か御用ですか?」


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