77: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/10(土) 19:57:45.84 ID:n6XkU/tv0
魔王「つまらんのだよ、その勇者は」
勇者「…」
勇者は話を聞いているのかすら疑わしい程、何の反応も無かった。
暗黒騎士「魔王様、人間達に大分ダメージを与えたとはいえ、まだ隠れた実力者がいるのかもしれませんよ!?この勇者を殺せば新たな者が勇者となり、魔王様が討たれる危険が…」
魔王「それが魔王だ」
魔王はすっぱりと暗黒騎士の言葉を切った。
魔王「不死の体に守られ、勇者との戦いを避けて魔王を名乗れるものか」
魔王「勇者として機能していない勇者はいらん」
暗黒騎士「…っ、勇者!」
魔王の言葉を聞き終わる前に、暗黒騎士は剣を構え魔王に突っ込んでいった。
その剣は、魔王の腕に止められる。
暗黒騎士「今の内に逃げろ!」
魔王「おやおや、不死の肉体を持つわしに立ち向かおうとは」
暗黒騎士「殺すことが目的じゃありませんから…!」
そう言って剣を振り上げ、魔王の腕を切り落とす。それから連続で、魔王の胸に剣を深く刺した。
魔王は無抵抗のまま、笑みを崩さない。
魔王「暗黒騎士、ようやくお前も面白くなったな…」
暗黒騎士「何…!?」
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