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124:名無しNIPPER[saga]
2015/02/15(日) 13:11:59.55 ID:j+5aNbhV0


シラフでするような話でもないのでな。
わざわざこの私のセレブな隠れ家に連れてきてやった。感謝するんだな。
……話というのはな、貴様の会社のこと、ひいては貴様とアイドル、そして高木のことだ。



ひっきりなしにグラスを傾けながら黒井社長は自分の考えを俺にぶちまけた。



いったいなんなのだ。貴様のあのピーキーなアイドルたちは。
そもそもデビューする時期が早すぎる。
我が961プロなら少なくとも、どんなに短くとも半年は見習いで下積みを積ませる。
アレだけの逸材どもにいきなりあそこまでやらせるなど正気の沙汰ではない。
その結果が貴様のアイドルたちだ。少しコケればすぐに調子を落とす。
……もっとも、貴様がすぐに引っ張りあげるのだろうが。



……正直、ごもっともだ。
だが、あの子たちには時間がなかったんだ。
特に雪歩や亜美真美、あずささん、伊織なんかはモタモタしてたらアイドルを辞めていた。
一気にここまで駆け上がるしかなかったんだ。
……さすがに出来すぎだったけど。



何より許せんのは高木のやり方だ。
あいつの人を見る目、そして有能な人物を惹きつけるオーラはこの私も一目置いている。
現に貴様のアイドルたちはこれまで幾多の奇跡を起こしてきた。
それだけの秘めたるチカラを彼女たちが持っているのを、あいつは見抜いていた。

だがな、あいつはそれだけだ。

音無くんと秋月律子の引退から何も学んでいない。
才能あふれるアイドルだけを集め、裏方のことなど何も考えてはいない。
アイドルをサポートする人員が、カネが、パイプが、バックがあって初めてアイドルは安心して輝けるのだ。
そのための芸能事務所だろう? そのための会社だろう?
それなのに、765プロの裏方は若者が3人のみ。
アイドルも裏方も使い潰す気しかないではないか。
理想とは現実を動かす原動力だ。
だが、理想だけで現実は動かん。
そう思わんか?



………正論だ。
話がここに至るころには、黒井社長はもう俺の3倍近くグラスを空けていた。



だからこそ、私は765プロに対して妨害を行った。
現実を知らしめるためにな。
このまま敗北を知らず、逆境を知らず、理不尽を知らずに登り詰めれば、いつかどこかで大きな挫折を味わう。
暴走する高木を止めることができるのは私しかいないと思った。
………ああ、如月千早には悪いことをしたと思っている。
高木がまた馬鹿なことをしていると知り、頭に血が上っていた。
JUPITERがあのような行為をしなかったら、私は今でも周りが見えていなかっただろうな。
この一連の件に関しては私に非がある。
アイドルたちに罪はない。妨害はお門違いだ。
すまなかったな。
もう妨害など行わん。正々堂々、王者として、貴様らを叩き潰す。







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