過去ログ - 穂乃果「泣いたカラスがもう笑った」
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4:名無しNIPPER[sage]
2015/01/08(木) 22:55:08.37 ID:Uka5fO4KO
学校から家までの帰り道。
穂乃果の家から海未ちゃんの家。
海未ちゃんの家からことりちゃんの家。
公園。河原。横断歩道を渡るとき。
夕陽が傾いて、海未ちゃんの青色の髪も、
ことりちゃんの茶色の髪も、
ほのかの髪も、
みんなみんな同じオレンジ色に染まって。
それからお母さんが「もう帰る時間よー」って呼びに来て、
みんなで一緒に家に帰って、バイバイする時までずーっとずーっと一緒に同じ色に染まってた。
右手を空に伸ばしてグーパーグーパーしてみる。
スッと伸びて、あの頃よりも全然長い。
あの頃よりも高い場所まで掴めそうな気がしてくる。
穂乃果「......」
あの頃、オレンジ色に染まってた海未ちゃんの身体は、
あの頃よりも強くて大きくなって、私とことりちゃんをいつも支えてくれる。
あの頃、オレンジ色に染まってことりちゃんの小さな小さな手は、
今は私の、海未ちゃんの、みんなのための衣装を作りあげてくれる。
私の、あの頃、オレンジ色に染まっていたこの身体はいったい、
みんなに、2人になにをしてあげられてるんだろう。
そんな風に考えてたら、ふと誰かの泣き声が聞こえてきてハッとして、
私はその泣き声のする方へ目をやった。
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