過去ログ - 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 15】
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385: ◆3ZxXgUosIQ[saga]
2015/01/10(土) 23:52:10.72 ID:gw3z4Bqk0

颯「語る必要は、ない」

 ザッ…

島津「止まれ」チャキ

颯「…」ピタッ

島津「理由もなく、ここに立ち入らせられるわけがないだろ?」

颯「この空間はずいぶんと頑丈に改装されたと聞いている」

島津「だから何だ? 部屋を丸ごと持ってくのは大変だなって? だったらやめとけ、まだ撃たねえよ? まだ、な」

颯「島津、生きていたなら好きにしろ。死ぬんなら――あの世までこのことは持っていけ」

 機関最強のグラスパーが、跳んだ。
 島津がバーニッシュ・プラズマの弾丸を放つが、颯が腕を振るうとスライムが現れて銃弾を受け止めて跳ね返す。

島津「ッ――!」

 かろうじて島津が跳ね返された弾丸を回避したが、すでに颯は足を止めていた。
 島津が颯に掴みかかるがそれさえもスライムが受け止め、膨れ上がって島津をゲル状の体内に取り込んでしまう。
 必死になって島津はスライムから抜け出そうともがくが、ぷるんとしたボディーと裏腹にその中は超圧縮された軟泥の塊だ。

颯「コートだろうが逃れることはできないぞ」

颯「1分だ。1分だけ、一切の呼吸をお前はできなくなる。誰かに見つけてもらえるといいな」

颯「俺がやったとは誰も思わないだろうが」

 悠々と颯はグラスパーの墓場へ踏み入る。
 壁一面の棚を1つずつ開けて、そこに収められているはずのECをあさり始める。

颯「おっと…数えるのを忘れていた。78秒の無酸素――」チラッ

颯「…生きていれば、奇跡だな。手土産に、俺の気持ちをやろう」

 ポケットから小銭を取り出してスライムを解除した島津に投げつける。
 だが、その体はピクピクと痙攣を繰り返すばかりで意識はなくなっていた。





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