過去ログ - 【艦これ】日向「結局長月が代表のままか。ま、楽でいいが」
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919: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2015/07/20(月) 06:00:59.91 ID:klMEhtDco

昼 連合共栄圏 ラバウル工廠


陸上機と艦載機を一緒くたに比較してしまえば軍事通として失格の烙印を押されるように、史上最強の航空機という命題は単純な言葉で語り尽くせるものではない。

だがこの場ではあえて最強最高の航空機という言葉を使いたい。

共栄圏側の妖精の持つ高いエンジン技術と深海棲艦側の反重力デバイスが重なればどうなるか……という技官妖精の誰しもが一度は考え最後には捨てた子どもじみた理想。

それが現実となった奇跡が我々の目の前にはあった。

無人である深海棲艦機には無かった搭乗員の存在により戦場での状況に合わせた柔軟な対応を可能となり、深海棲艦の反重力デバイスによる空間重力操作で搭乗員と機体への不可を極限まで軽減された中、共栄圏の妖精が作ったジェットのエンジンパワーは遺憾なく発揮出来る。

理論的な見地から呆れるほどの性能を持ったこの存在は一応多用途戦術戦闘機と分類されるが、技官妖精からは絶対制空戦闘機とさえ呼称されていた。

塗装は日本軍機の暗緑色ではなく深海棲艦の灰黒色、だが深海棲艦らしい生体要素は無くあくまで人間の航空力学に基づいた航空機らしい形をとっていた。


長月「どーだ凄いだろ」ケラケラ

太眉妖精「……」ペタペタ


兵器の持つ静かな意思は見る者を魅了する。


薄目妖精「美しい航空機だ」

瑞鶴「……うん。なんかこれまでの艦載機と雰囲気が全然違う」

翔鶴「日本刀のような妖しさすらあるような気がします」

太眉妖精「黄帽子、この艦載機の名前はなんだ」

黄帽妖精「それがまだ決まっとらんのじゃ」

紫帽妖精「な、なにぶん開発を急いだものでして、製作段階ではキュウマルと呼ばれていましたが」

赤帽妖精「ここは日本軍の命名方法に従うべき」

黄帽妖精「大反対じゃ。それじゃまるでお前たちだけでこの艦載機を作ったように思われるじゃろうが」

赤帽妖精「ちっちゃいプライド、みっともない」

黄帽妖精「その命名法を勧めることこそ貴様の惨めな自意識のあらわれじゃ」

赤帽妖精「ジジイ、表出る即決と―――――」

長月「はいはい! もういいから!!」ガシ ガシッ

赤帽妖精「ぐにゅう」

黄帽妖精「うぎゅう」


薄目妖精「あの、名前がまだ決まっていないのなら提案があるのですが」

長月「お、なんだなんだ」


薄目妖精「――――という名前はいかがでしょう」


長月「……それはさすがにマズいんじゃないか」

太眉妖精「いいや、いい名前だ。薄目、テメーにしちゃーいい発案だぞ」ゲラゲラ

薄目妖精「賛同して頂けて何よりです馬鹿眉毛」

瑞鶴「うん。凄く良いと思う。もうこれで良いんじゃないかな」ケラケラ

翔鶴「私も異存ありません」

赤帽妖精「その発想は無かった。賛成に一票!」

薄目妖精「黄帽子の翁も、いかがでしょう」

黄帽妖精「……ワシはそっちの技官妖精が名づけたもの以外なら何でもいいわい」

赤帽妖精「うわ、本音出た」

薄目妖精「では決まりですね」

長月「う〜む……みんながそれで良いなら……」


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