過去ログ - 【艦これ】日向「結局長月が代表のままか。ま、楽でいいが」
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989: ◆mZYQsYPte.[saga sage]
2015/08/02(日) 18:22:39.90 ID:W9YqO7KXo

〜〜〜〜〜〜

初老の男性「そこで私の妻がもうカンカンになってね――――」

瑞鶴「あははは!!!」

加賀「……」クスクス

翔鶴「共栄圏の噂はご存じですか?」

初老の男性「ああ、話だけは聞いたことがある」

翔鶴「ソ連と共栄圏の繋がりはどうなって行くのでしょう。私は日本人ですが興味があります」

初老の男性「私も大いに興味を惹かれる話題だ。我が国が海を欲す限り共栄圏との繋がりは無くてはならないものとなる」

翔鶴「共栄圏は誰の味方でもあり敵でもあります。艦娘たちの欲望は他の人間と違うものです」

初老の男性「違う? 互いに国益を求める限り妥協点を見つけ出せると思うんだが」

翔鶴「共栄圏は国家運営ではなく個人を優先した場所です。個人のために国家がある。艦娘も深海棲艦も個人を守るための盾に過ぎません。ソヴィエトは理想はともかく、実際は逆でしょう?」

初老の男性「……否定は出来ん。だが君が言っているのは一昔前の理想の国家像のようだな、それは結局文字の上だけの世界の話だ」

翔鶴「文字の上だけでなく、共栄圏は愚直にその理想を追い求めているように見えます」

初老の男性「その愚直さが国際政治でも通用するかね」

翔鶴「それは常任理事国の方々の心次第ではないでしょうか。ですが」

初老の男性「ですが?」

翔鶴「理想を押し付けるだけの力を共栄圏は秘めていると思います。あくまで可能性としての、ですが」

初老の男性「恐ろしいところだな」

翔鶴「共産主義の理想が単なる支配のための言説でないのなら……共栄圏はソヴィエトの頼もしい友人として寄り添い続けるかと」

初老の男性「馬鹿馬鹿しい。君が言う共栄圏の理屈は単なる子供の我儘だ。到底受け入れられない」

翔鶴「力が全てという純粋で野蛮な動物の理屈の上に成り立つ世界が子供を笑うのでしょうか。笑われるべきは逆では」

初老の男性「現実はそう単純ではない。そうしたいのなら、旧石器時代にまで戻らなければ無理だ。……共栄圏はそんなものを本当に実現させるつもりなのか」

翔鶴「獣であろうとするのは貴方がた自身です。誰かのせいにすべきではない」


瑞鶴「二人ともさっきから何話してるの〜? お酒飲もうよ〜」

初老の男性「これは失礼。祖国のことで少し熱くなりすぎました」

翔鶴「……そうね、モスクワまではまだ長いし飲みましょうか」



1983年1月1日

昼 ソ連 モスクワ駅


瑞鶴「じゃあねおじいちゃん!」フリフリ

初老の男性「ああ、瑞鶴。ありがとう」

加賀「楽しかったわ。気をつけて」

初老の男性「君たちも元気で。またいつか会えると嬉しい」


〜〜〜〜〜〜

瑞鶴「面白い人だったね〜」

加賀「……瑞鶴、貴女気づいて無かったでしょ」

瑞鶴「へ? 何に?」

翔鶴「加賀さん、馬鹿に何を言っても無駄です」

加賀「そうね。あ、翔鶴、モスクワにはピロシキの美味しい店があるからそこへ行きたいわ」

翔鶴「それは良いですね。行きましょう」

瑞鶴「ムキャー!!!! なによー! 教えてよー!」


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