過去ログ - 岡崎泰葉「どんな過去であっても」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/09(金) 21:50:50.28 ID:y6sOBbmQo
「そんなの滅多にあることじゃないから、舞い上がった母親に無理矢理連れて行かれて……」
さほど気の進まなかった自分を、半ば強引に引っ張っていく母の姿を思い出す。
連れて行かれた先には既に見物客が集まっていて、その中には自分の見知った近所の人もちらほらと。
「まあ、でも……いざ現場に着いたら、興味津々にきょろきょろ見回したりして」
物々しい機材に、多くのスタッフ。その中心に居る、『芸能人』と呼ばれる人達。
特にピンとくる顔は居なかったけれど、子供ながらにどこかキラキラした印象を受けて。
嫌々連れてこられたはずが、目の前の光景にすっかり心奪われていた。
「傍目にもよっぽど、その時の俺は楽しそうにしていたんだろうな。撮影の合間に監督が……」
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